四国遍路の雑記帳53ー44番札所岩屋寺
かつて昭和40年代多くの山寺の札所が車の進入を拒んでいました。しかし時は流れ現在ではほとんどの霊場が車による参拝を認めています。唯一本堂へ通ずる車道が無い札所、それが45番岩屋寺です。現在でも車によるお遍路さんも麓(古岩屋)からのだらだら坂を1キロ近く歩いて境内まで上っていきます。しかし正式な遍路道はその反対側から山を超えるルートです。本堂の上は行場となっており、岩屈が沢山あります。10年ぐらい前にはこの岩屈で行をする行者さんがいました。四国八十八の霊場はもともと行場から始まったといわれますが、境内で行を行える札所は多くはありません。その行場のようなところを下って行くと、山門があって境内に入ります。本堂は見上げるばかりの岩山に張り付いており、岩のかけらが落ちてこないか不安にさせます。(笑)また本堂の上には「せり割り」という行場がありますが、行をするには住職の許可が必要とされています。現在でも数少ない古い霊場の面影を持つ札所といえるでしょう。ここから久万町に戻り、国道沿いに三坂峠を目指します。余談ですが、途中に久万スキーランドの看板があります。初めて四国に来た時は「九州は阿蘇にスキー場があるが、四国にはスキー場は無い」と聞いていましたので驚きました(苦笑)本州のスキー場ほど大きくありませんが、愛媛には久万、美川、小田、石鎚と4つ、徳島の井川、剣山、香川の雲辺寺と合わせてなんと7つもあります!また久万の付近では「りんご」も取れます! 素光ブログランキングに登録していますクリックにご協力お願いします。 ↓人気blogランキングへ