江部先生の糖質制限食より、さらに徹底している釜池豊秋先生の『糖尿病の新常識・糖質ゼロの食事術』をようやく読みました。糖質制限食では「要注意」レベルのニンジンやタマネギはアウトで、ゴボウですらダメですし、ヨーグルトなどもってのほか。ほぼ、肉と魚と葉物の野菜と大豆だけで過ごすというのはなかなかヘヴィです。
さらに、食事を何度も採って血糖値を断続的に上げるのはよろしくないと1日1食、それも晩飯のみにする徹底ぶりです。もっとも、糖質ゼロであれば血糖値が上がるわけもなく、本当の狙いは「動物は基本的には空腹を抱えて過ごし、満腹すれば休むものだ」という大前提を守るためです。1日のほとんどを空腹で過ごすためには、朝飯や昼飯で満腹になるわけにもいかず、必然的に晩飯のみとなります。また、食休みを十分に採ることができない今の日本においては、食後に十分に休むにはやはり晩飯のみ採るしかないという側面もあります。
正直、この1日1食の提案は魅力的です。糖質制限食をしているとランチタイムに何を食べるかはかなり困りものですので、昼食を抜くのは悪くありません。また自炊が多くなるので、3食きっちり食べると、食事の支度と後片付けと食後の散歩で1日が終わってしまうこともままあります。となると食事回数を減らすというのは、釜池先生の意図とは外れるかもしれませんが、生活様式として取り入れる価値があるように思えます。ただ、問題は空腹感に堪えることができるか、ですね。
1日1食についてもそうですが、糖質制限食のレベルですらご飯を食べないのが我慢できないと感じる人が少なくないのに、 糖質ゼロですからね、しっかりした覚悟がないとなかなか継続できないでしょう。それだけに効果は抜群だと思います。糖質制限食に興味がある方にはご一読をお勧めします。