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カテゴリ:世界文化遺産
笠捨山_story(3174)2013.8.26
回想録を書いている間にもViolaを弾かなければいけない曲が溜まってきた。9月の山谷ミニコンサート、Violin-ViolaのDuo、モーツァルトK.515のクインテット、10月初旬の南相馬へのボランティア演奏会の曲、珊瑚の会の11月から始まる新しい譜面、ざっと35曲である。 これらを一気に製本した。途中で糊が足りなくなり、マラソンに切り替えてカインズホームまで買いに走ったり。結局午後は製本にいそしんだ。音出しは明日から。サラ文の編集会議も迫ってきている。投稿文章を書いたりと、目まぐるしく忙しい。 大峯奥駈第1章 回想録(6日目その1) 第18靡:笠捨山頂上から 世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を12泊13日で巡ってきました。 そのうちの大峯奥駈道(吉野川柳の渡し→熊野本宮大社)6泊7日の旅を第1章として回想する。、 6日目の行程(数字は標準時間) □行仙宿山小屋→1:20→笠捨山→0:25→葛川辻→(0:40→槍ヶ岳→1:10→地蔵岳(1250)→)→実際は巻き道→2:00→香精山(1120.9)→0:30塔ノ谷峠→1:10→蜘蛛ノ口→ 1:20→花折塚→0:55→カツエ坂→玉置山→0:20→◎玉置神社(水) 泊 合計8:05 実際は9:30+昼食1:00 Google earth上の距離 15km 高低差 up total 1353.8m down total 1423.8m 行仙宿山小屋は平成2年7月1日に新宮山彦ぐるーぷの手によって完成した。爾来23年が経つが今も立派な小屋の佇まいを維持している。綿密な管理運営のたまものであろう。那智山にある青岸渡寺では、熊野修験として毎年5月に玉置山から前鬼への順峰途次にこの行仙宿山小屋に宿泊するという。 さて、この小屋は下北山村浦向と十津川村上葛川を結ぶ「笠捨越」の佐田の辻にあり道標が沢山立つところでもある。近代の鉄製の建造物としては香精山から行仙宿山小屋に至る電線と鉄塔、笠捨山や行仙岳のの電波塔など。これ以外は、すべて木造か人口自然混交林である。 「山と高原地図」には鉄塔や送電線の表示がない。これも現在位置を確認するためには貴重な情報になる。さて、北海道からのK氏は仙人である。旅で相当疲れていて食欲がない。今朝は旅で初めて熱湯を注いだコーヒーを皿にうけて涙しながら呑んでいた。今までは何と「水で融かしたCoffee」を飲まれていた。ガス器具は重量制限で持っておられない。 気力のみで歩かれているのであるが、「目いっぱいです。」と言いながら前へ前へと歩く。傍から見ていると修験僧そのものである。宮崎駿の「となりのトトロ」のサツキの父 草壁タツオ そっくりの49歳。小学校の教諭である。 昨日、22靡 持経宿(じきょうのしゅく)で新宮山彦ぐるーぷの人から、今日のコースにある地蔵岳は鎖場の連続である。降りるときは2本ある鎖をつかって重量級の荷物だけを降ろしてその後身一つで垂直のクサリを降りるべしという恐ろしい行程を聞かされている。そこで地図を見ると「葛川口」から上葛川のほうに降りる巻き道が一本通っていることを発見。5つの峰を越さず済めば楽であろうと想像。免罪符を発行することにした。 結果として最悪のガレ場を行くことになった。林道は荒れに荒れていたからである。しかも巻き道が終わらないのである。およそ1時間半も歩いてやっと九十九折れの坂道に到達。直前にあるはずの上葛川口への分岐は発見できなかった。よほど崩れていたのであろう。ただ1時間ほど行ったそま道の、谷を跨ぐ箇所で、水場を発見したときは小躍りをしたくらいだ。 水が音を立てて流れている箇所に遭遇。岩肌に沿って布のように広がって流れている部分もあった。リュックを降し、すべての水タンクを満タンにしたのは言うまでもない。ペットボトル500ccを何杯 水を飲んだか分からないくらい旨かった。仰向けに寝そべっては水で服をボトボトにし、伏せては腹周りに水を滴らせ、着ているものがびしょびしょになっても構わない。有頂天となり、しばらくの間水とたわむれた。 道中これほどの水量に恵まれたことは、小笹ノ宿以来である。遅れて到着したK氏。500ccのペットボトル一本を満たしただけである。やはり仙人である。水分をあまり必要としていない。 さて、九十九折れの坂道を上り詰めると、送電線の鉄柱があった。2万5千分の一地図でみると、現在位置が同定できる。間違いなく奥駈道に合流できることがわかった。香精山(こうしょうざん 1120.9m)でしばし休憩。本道はやはり歩きやすい。巻き道はもうこりごりである。水があってよかったのではあるが。 さて、登りと下りがまさに何百もあろうかと、想像を絶するこの奥駈。「しんどい」の域を超えているのである。「死闘」という2文字をもってしても足りないほど疲労困憊の山道。詳細な地図でも読み切れないほどコブが多く、疲れる。 昼を蜘蛛の口(岩の口)でしようと声掛けして小生が前に進む。昼食に1時間割いても相棒は来ない。しびれを切らして玉置山へ向かう。標準時間的には2時間15分で玉置神社に到達できる筈であったが話はそんなに甘くはなかった。明日に続く。 17靡 槍ヶ岳(地蔵岳)に下、葛川辻から巻き道を進む 完全なガレ場であった。 ほとんど人が通ったことがないと思われる。 丸太で渡した橋のほとんどは朽ちていた。 この巻き道は失敗であったが、最後に水場があり救われた。 写真:佐田の辻
Picture1(sketch-direction 0°am7:15 Sketch point:Kasasuteyama,Kumanokodo-Omineokugakedo,Nara Pref.,JapanGPS 33.983039,135.898453(°)(33°58'58.94" N,135°53'54.43" E)標高1352m Picture2(sketch-direction 220°am9:10 Sketch point:Kuzukawatuji,Kumanokodo-Omineokugakedo,Nara Pref.,JapanGPS 33.986419,135.891133(°)(33°59'11.11" N,135°53'28.08" E)標高1140m Google Earthを楽しむ方法 Blogに掲載されている画像はすべて場所名、方位、時刻、GPS情報と標高を付けています。このうちGPS情報(ex. 35.645569,139.615544(°)など)を、Google Earthのジャンプboxに貼り付けて検索ボタンをクリックすると、スケッチした場所に飛ぶことが出来ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 26, 2013 09:27:39 PM
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