イスラエル人は本当に神の子か?
日本の正月には,不景気な話もあるが,箱根駅伝などの良いニュースもたくさんある。しかし中東では特別不快な事が起こった。 年末の12月27日に始まったイスラエル軍のガザへの攻撃は,8日目には地上戦という新段階で長期化を感じるニュースだった。毎度のことだと年末に思っていたら,どうやら半分本気らしく,反抗勢力であるハマスへの威嚇では済まされない事態になっている。 4日のロイターの伝えるところでは,イスラエルによる空爆で息子を亡くし,葬儀で泣き叫ぶガザ地区のパレスチナ人女性が,周囲の男性に抱えられて泣き叫んでいた。悲惨だという思いは以前と変わっていないが,より過激になった自分に驚いている。 戦争は,誰かが我慢しなければ,なくならないと考えていた。自分はそれが出来るのだと思っていた。しかし,自分に子供が出来た今,その子が爆弾で負傷し亡くなったとしたら,自分も敵に対してそれ以上のお返しをするだろうと画面を見ながら思った。 イスラエルは近々選挙があると聞く。アラブに対する強硬な姿勢が,人気とりだけになっていないことを望む。日本のマスコミは国内だけで,とてもよその国のことには時間をさけないだろう。確かに問題山積みの国内の中から,改善されるような報道をがんばってほしい。 関係諸国をみれば,アメリカも静観し無関係を装い,イスラムも特別加担する気がないようである。この空爆をきっかけとした紛争が,停戦はないという状況にならないように祈るしかないようだ。 ハマス掃討といいながら,関係のない民間人まで標的にするイスラエル。サリバンといいながらアフガニスタンを壊し続けるアメリカは,即刻撤退して十分な賠償をすべきだ。