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カテゴリ:環境
今は、とても澄んだキレイな水の柿田川も、かつては、高度成長期のころ、流域に進出した企業群の工業排水のため汚染され、最上流部(起源)にあたる場所にもたくさんのゴミが積まれていたそうです。
それで、漆畑信昭さんは、川を汚す企業に対して、申し入れをされてようですが、聞き入れません。市や県にも企業の退去の要求までしたのですが、企業からの財源の確保に重きを置く行政は一切動こうとしませんでした。 さらに、昭和50年頃には、県営水道施設工事で柿田川上流部の照葉樹が伐採され、シャベルカーが川底の砂を掘り起こし始めました。 「心のふるさとが破壊される!」と急きょ、友人や近所の主婦らで「柿田川自然保護の会」をたちあげたそうです。 そうした、漆畑さんら柿田川自然保護の会の方たちの粘り強い努力で、企業は撤退したそうですが、ゴミはそのままだったとのことで、その掃除からすべてそうした人たちの力でキレイにすることをやったそうです。 そして、漆畑さんは定年を迎え、イギリスへ、ナショナル・トラスト運動の勉強に行かれ、昭和63年には、市民募金で柿田川周辺の土地を買い上げて保全・再生し、後世に残そうというナショナル・トラスト(国民環境基金)運動を始めました。 自然保護のためには流域の土地を買わなくてはならないのです。 平成3年に財団法人柿田川みどりのトラストが認可され、現在85%の流域の買収が成功しており、残り15%の買収を目指し奮闘中ということでした。(この数字は町と同トラストの買い上げた川周辺部の土地は95%に達した、という記事もありました。とにかくまだ進行中ということです)。 今は、柿田川も名水百選に選定されるなど、全国的な知名度も高まり、たくさんの方が見学に訪れています。 今後の課題としては、湧水量減少の主な要因である(実際縮小しているようです)、富士山麓に広がる工場群からの地下水くみ上げへの規制と汚染防止などが求められています。 と、いったお話を聴いて、せめて、漆畑さんが販売しているものを、何か一つは買わなくてはという気になって、<食器洗い「ドナリス」トルマリンエコロジークロスキット2枚入>を買いました。布巾のようなものです。 この「ドナリス」にはトルマリン(電気石)の微粉末が入っているので、洗剤を使わなくても、キレイになるのだそうです。 漆畑さんがめがねをふいてくれました。 それで家に帰って、ネットで見ていると、洗剤いらずの「洗濯ボール」というのも売っていたようです。見なかったきがするのですが、このボールがよく売れていると出ていました。 この収益の一部が柿田川の保護活動に当てられます。 どんどん湧き出る澄んだ水を眺めて、ここの市民のみなさんの活動を思うと、この水は大変な水なのだ、人間の良心の力を感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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(2021.08.02 16:41:13)
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