田谷文学館を見学した後、蘆花公園へ行きました。
もう4時ちかかったので、ゆっくりできませんでした。
今度、ゆっくり散策したいと思っています。
この公園は、明治・大正期の文豪、徳富蘆花(健次郎)と愛子夫人が、後半生を過ごした住まいと庭、それに蘆花夫妻の墓地を中心とした旧邸地部分とその周辺を公園にしたものです。
徳富蘆花は明治40年から、「恒春園」と称し、昭和2年9月18日に逝去するまでの約20年間をここで過ごしました。
昭和11年の蘆花没後10周年忌に、愛子夫人から当時の家屋、耕地など旧邸地の一切が東京市に寄贈され、昭和13年、夫人の意向に沿って、武蔵野の風景を保存し、公園として公開を開始したようです。
公園のことは、今度行った時に詳しく書きたいと思います。
写真はモウソウ竹の林です。キレイでした。
それから、所々、木にその花の姿を入れた案内がつけられていました。
こういう案内はとても良いと思いました。
写真は、イヌマキとありました。
ここでもイヌ(犬)がついている、写真を撮りました。
植物で「イヌ」という言葉を冠すると「もとの種と比較して(姿や材質が)劣る」とういう意味を含むことが多いのです。イヌ桜のことなど、ここにも書いています。
後で調べると、「イヌマキ」は、これ自体「マキ」と呼ぶこともあるようで、「もとの種」がどの植物を指すのかはよくわかっていないようです。
あえてさがせば、古くはスギ(杉)のことをマキとよんでいたことから、これに対するものとの説、あるいは、紀伊半島や四国ではコウヤマキを本槇と呼ぶことから、これに対しての命名とする説もあるようです。
しかし、材の使用に関しては、「イヌ」がつくほど、劣ってはいません。
水に強いことから、風呂桶などにも用いられています。
また、イヌマキが強い抗蟻性をもち、住宅の天敵であるシロアリに強いことから、沖縄では高級建築材として利用されたりしています。
なぜイヌマキと言われるのでしょうね。