今朝、国立科学博物館自然教育園地図国立科学博物館付属自然教育園へ行きました。
簡単に言えば、白銀台にある自然教育園です。
ここは、平安時代の地方豪族の館から始まり、
江戸時代に松平讃岐守頼重(高松藩主)の下屋敷、
明治に入り 海軍省火薬庫(明治5年)、陸軍省火薬庫(同26年)、
宮内庁白金御料地(大正6年)を経て、
昭和24年 「天然記念物および史跡」に指定され、国立自然教育園として一般に公開された。
昭和37年には「国立科学博物館附属自然教育園」となった。
というのが歴史です。
とにかく平安以前、もっと昔から続いている「自然」なので、都内の残る自然の中でも貴重な自然教育園(公園)です。
ここで自然観察をやってもらっているので、少し参加しました。
本当はじっくり参加したいのですが、あいかわらず用が重ねっています。
朝10時集合。3つのグループが自然観察に来ていました。
今日の観察は2つのにします(これは写真が手ぶれしてなかったものです)。
まずムラサキシキブ。
あの源氏物語の作者の名前と同じですが、これは、紫色の実の清楚な美しさを、紫式部にあてて名付けられたようです。
もともとは、「ムラサキシキミ」と呼ばれていたのだという解説もあります。「シキミ」とは重る実=実がたくさんなるという意味だそうで、実がたくさんなるので納得です。 よく似た木に「小紫」というものがあるそうです。
次がヤブコウジ(藪柑子)です。
この実もきれいです。
別名が、ジュウリョウ(十両)です。
近くにセンリョウ(千両)とマンリョウ(万両)があって、この3つをここに載せたいと思っていたのですが、手ぶれで写っていませんでした。
それで、載せるのはジュウリョウ(十両)=ヤブコウジのみです。
縁起物として扱われたこともあり、落語「寿限無」(じゅげむ)の中の「やぶらこうじのぶらこうじ」とはこのヤブコウジ(藪柑子)のことだと言われています。
落語「寿限無」は、生まれた子にめでたい名前を付けたいということで、縁起のいい言葉を紹介してもらいどれにするか迷って全部付けてしまい日本で最も長い名前になりました。『ウィキペディア(Wikipedia)』に漢字入りの名前全文が出ていたので、引用させてもらいます。(NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」での紹介例に漢字を当てたとの注がありました)。
寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の(かいじゃりすいぎょの)
水行末 雲来末 風来末(すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ)
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子(やぶらこうじのやぶこうじ)
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助