|
カテゴリ:色彩と人間
1931年、カールジーツという人が、最初の実験で、高音と低音を響かせている間に、カラーカードを
一秒間被験者に見せて、どのような色に見えるかというテストを行ったそうだ。 その結果、 低音では、カラーカードの色は濃く見え、各色はさらに青色味か赤色味を帯びてくる。 たとえば、橙は赤橙に、黄は黄褐色か黄橙に、緑は緑青、青は青紫にといった具合。 また、高音では、カラーカードの色は、どんな色も黄色味を帯び、 淡く薄くなって赤は赤橙、橙は黄橙、黄色はさらに薄く、緑は黄緑、青は緑青になるとのこと。 女性や子供のかんばしった高い声を「黄色い声」というが、 耳をつんざくような高い声は、見る物体を一瞬かすませて、黄色に塗りつぶしているのかもしれない。 高い声は、やはり周りを黄色くする傾向があるようだ。 --参考文献・・・色の不思議が面白いほどわかる本(河出書房)/色の秘密(文春文庫)などを参考にしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[色彩と人間] カテゴリの最新記事
|