日本は本当は美しいのよ
Tankさんの撮影した白川郷…あまりの美しさにため息がでました。日本とは…どのような国なのでしょうか。日本の美とは。実は今日、アメリカ、マイアミに住む90歳にもなられるノブさんという方から電話がありました。「こんにちは、私今盛岡に居るのよ、あなた盛岡に居るの?」 あら!ノブさんですか!お元気でしたか!いつまでいらっしゃるの?「私、明日帰るの、あなたに会いたかったわ!」ノブさんと不思議なご縁で出会ったのは、もう10年も前になるでしょうか?岩泉の祖母が「紫根染めの無形文化財」と知ったのは私が社会人になってからでした。祖母のことノブさんはそのずっと前に、岩泉の祖母のところまで会いに行って祖母からもらった、クルミの皮で染めた、金色の糸を持ってアメリカに嫁いだ方だったようです。何年もして、Ureがその祖母の孫と知ってとても喜んで出会ったのでした。ノブさんはその後アメリカに永住するのですが日本の美を片時も忘れず、その金の糸を織り込んで自分で布を織り、着物に仕上げて………「それを50年も着ているわよ」…と。先ほど、その言葉を聞いて「賢さ」というのはこういうことを言うのだろうなと思いました。買っては捨て買っては捨ての暮らしより命と時間をかけて作る愛着の一品を生涯大切にする…まさに日本の美学でしょうか。明日は飛行機の上のノブさん、元気いっぱいの90歳。「日本は本当はとても美しい国なのよ」と言っていました。