追憶

「ラストプレゼント　～娘と生きる最後の夏～」　２００４年　日テレ系
主演：天海祐希
出演：永作博美 佐々木蔵之介 須藤理彩 要潤 福田麻由子　他

[総評]
天海は、夫と娘を残し離婚して仕事をこなしてきたが、余命３ヶ月の診断を受けてしまう。愛情表現の不器用な母と、その周囲の人々との確執を描く。
娘役の福田麻由子、９～１０歳にしてこの演技力、すごいものがある。そういえば「白夜行」でも主役を凌駕するような迫力があった。
　残り少ない時間をどう過ごすかという母の気持ちと、娘の、母、父、父の恋人（永作）への気持ちが核であり、この娘の演技力がドラマを相当ひきたてている。

［中盤］
永作さん（主演：天海さんの元夫の新しい恋人役）、自分のことを犠牲にしても、恋人の娘（福田麻由子）のために身を引くことにする。娘は娘で、父、母、父の恋人、それぞれのやさしさを受け止め、、、いろいろすれ違いはあるが、それぞれの人のやさしさに感動。

［終盤］
治る見込みのない癌の終末期をどう過ごすか、で悩み続ける主人公、天海演じる明日香。二転三転するが、結局、娘（福田）のことばが決めてになったようだ。
　もと夫や娘が、母の病気の真実を知り、現実を受け止めようとする場面を含め、家族の絆と周囲の人々のやさしさが心地よい。