NBCの番組アプレンティス(9.09の日記もご参照ください)がとうとう11週目を向かえ、今日で候補者が6名に絞られた。トランプがボードルームで盛んにリーダーシップという言葉を口にするが、いったいリーダーシップとはなんだろうか。僕はリーダーのタイプとして「肩書きリーダー(Positional Leader」と「真のリーダー(Real Leader」として2つのタイプに分けられると思います。
■ 肩書きリーダー(Positional Leader)とは
「地位が高い人間がリーダーシップを発揮しなければならない」という考え方は間違えである。それと同時に、「地位が高い人(上司)がリーダーシップを発揮しなければならない」と考える部下も問題だ。下にいる者も上にいる者もリーダーシップを発揮することはできる。リーダーシップとは自ら問題点をみつけ、問題解決という目標のために自ら行動することだ。もし、地位・肩書き・権力にこだわる人間であればはリーダーシップを発揮できない。これら人間を僕は「肩書きリーダー」と呼ぶ。これら肩書きリーダーの特徴として下記の3点がある。
- 最初に話す
自己主張が強い人。基本的に人の話を聞く(または理解する)能力に欠ける。打ち合わせや会議でも、まず自分の主張や考えを押し通すよう努める。このようなタイプが上にたつと厄介だ。意見を聞くことができず、チームや組織を誤った方向や悪い影響を与えてしまう。アプレンティスでいうと、マリア、ステイシー、もう1人のステイシーが例に挙げられる。
- 真のリーダーの影響力を必要とする
肩書きリーダーは、仕事やプロジェクトを進めるうえで真のリーダーの影響力を必要とする。今日解雇されたウェスはこのタイプだ。真のリーダーであるケリーが抜け、自分のチームをまとめることができなかった。
- 他の肩書きリーダーのみに影響を与える
肩書きリーダーは、地位や権力に究極に追求する。自分を守るためならなんでもやり、自分より地位の高い人に媚を売る。長期的な問題解決に立ち向かわず、現状維持または上司の思想にあわせることになる。
■ 真のリーダー(Real Leader)とは
真のリーダーとは何か。人格、勇気、直感、統率力などいろいろな鉄則はあると思うが、今日アンディがボードルームでいったように「聞く」能力というのはきわめて重要だ。肩書きリーダーとは対照で、その特徴として下記が挙げられる。
- 最後に話す
会議やミーティングで誰がリーダーか見極めるには、誰が最後に話すのかを見ることだ。真のリーダーはチームの意見を理解し、最後に意見をまとめる力がある。もし、最後に話す人のことを参加している全員がうなずいているようであれば、その人が真のリーダーといえる。
- 自分の影響力のみ必要
真のリーダーは自らが行動する。仕事やプロジェクトを進める上で、自分がどうしたいか明確にし、チームに影響力を発揮する。今までのアプレンティスをみていてケリーはいい例だった。プロジェクトリーダーがリーダーシップを発揮していなくても、自ら行動しチームに影響力を与えた。
- すべての人に影響を与える。
真のリーダーはプロジェクトや仕事を進めることに焦点をおく。肩書きだろうが部下だろうか関係ない。目標を達成するための手段を選び、チーム全体を有効活用する。もし真のリーダーが下にいるのであれば、自分の上司にあるべき姿を示し説得する。また、上司であればチームメイトを適切に仕事をあたえ、影響力を発揮する。