個人投資家として雑誌の取材を初めて受けました。私以外の3人の方が大分話してくださったうえに、用事があって中座したので私が話したことはほとんど掲載されないと思います(笑)が、一応こんなことをお話しました。もちろん私の記憶違いもあるかもしれませんので、それはご容赦を……。
・バリュー株と言われている銘柄は下がりにくいといわれているが、もっと割安になる可能性も否定できない。PBR0.5倍の株が0.4倍、0.3倍になるのはありえない話ではない。何故割安なのか、割安が見直されるきっかけはありそうかを考えて投資している。
・私もホールドしているのでポートフォリオ全体としては年初からマイナス11%ほどやられている。キャッシュポジションが多ければもちろん被害は少なかったかもしれないが、上昇の恩恵も受けにくくなる。10年20年単位で投資と向き合うなら、短期的な相場変動に惑わされないことが一番大事だと思う。
・低PERでスクリーニングを実施すると景気循環株がかなり引っかかってくるので、個別に見ていくことにしている。最近買った銘柄にシステム開発系の会社があるが、この業界は景気循環にかなり近いと思う。その上でその会社が強みとしている分野が今後数年需要がある程度見込め、利益率の改善も進んでおり、無借金で金利上昇の影響も受けにくい(むしろ恩恵を受ける)ことから買った。
・(信用取引に関してはさほど知識はないが、あえて自分の考えを述べると)仮に年利3%の金利でPER30倍(≒益回り3.33%)の銘柄を買ったとする。金利分を差し引けば、益回りは0.33%(≒PER300倍)になる。「株式=部分所有権」という観点からすると、投資先企業が確実に利益成長し、利益成長分が株価に反映されることに余程確信がなければできない行為だと思う。
・自分の職場で昨年の12月に株を始めたいという人が殺到した時には私は止めたが、真剣に研究する気があるのならば、今から株式投資を始めてもよいと思う。
本来のテーマは「下落相場への対処」だったのですが、実際自分はなにもできなかったので何も話せませんでした(笑)。他の3人のお話にご期待ください。個人投資家として取材されることはこれが最初で最後になりそうですが、自分の考えを話すことと他に取材を受けた人の話を聞くことでいろいろと発見があったので、何事も経験してみるものだと思いました。