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昨晩NHKで小田和正のコンサート活動ルポをやっていた。
昨年アルバム「そうかな」が大ヒットしたときに、この場で「57歳なのにすごいパワーだ」と書いたが、その後彼は全国で50回に及ぶコンサートを繰り広げていたのだ。 オフコース時代の小田のコンサートはまるで「歌の求道者」のようだった。 武道館で何回か見たが、とにかくMCがなくて、ひたすら歌い続ける。満員の観客相手ににこりともしない。「歌さえ聴いてもらえればいいんだ」そんな感じだった。 番組中、「昔はひどかったな~。愛想がなくて、聴きたい人は聴けば、みたいな感じだった」と本人も述べていた。それが昨日は全く変化していた。 とにかくコンサート会場内を走り回り、観客に手を振り、よく語る。昔を知るものには驚きだった。本人は、「年をとって、ありのままの自分を見せられるようになった。特に同じ団塊の世代の人達に、僕も頑張っているから、みんなも頑張れ、みたいなメッセージを届けたい」と語っていた。 小田の歌の特徴はあの透き通った高音だ。毎日蒸気を喉にあてても、さすがにもうあの声は昔と同じようには出ない。だからリハーサルでは声をはりあげない。 「ごまかしの効かない歌ばかりで、声が出なくなったらどうしよう、といつも悩んでる」とも云っていた。それでもコンサートではあの声が戻り、観客を魅了する。しかし体を酷使していることは事実だ。 番組中に東北大学の同期が出ていたが、普通の企業では58歳といえばもう定年間近、大きな節目の年齢である。残念ながら体力も気力も若い頃よりは衰えてくると云わざるを得ない。そんな中で、自分の限界まで体と喉を酷使してコンサートを続ける小田の姿は感動的だった。 若い頃は、自分の歌に絶対の自信を持ち、TVの歌謡番組やバラエティーには滅多に出演しなかった。しかし年をとり円熟味が加わり、自分が歌を歌い続けることが、同じような年齢の人々の励みになっていることが分かるようになってから、小田の中で何かが確実に変わったのだ。 昨年はコンサートに行けなかったが、今年はまたやってくれるのだろうか? 今年は是非、頑張る小田の姿を見に行きたいと思った。 57歳の最新アルバムです ![]() 小田和正/そうかな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月23日 19時24分44秒
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