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テーマ:ジーコ日本代表(422)
カテゴリ:ワールドカップドイツ大会
いやあ~後半開始早々一人退場になってしまい、ちょいと辛い戦いになったけれども「予定通り」豪州を粉砕してくれました!さすがイタリア!
10人になっても危ないシーンは殆どなかった。イタリアの、というか強豪国が10人になったときの戦い方というのは本当に面白い。まるで潮の満ち引きを読むように、相手の攻めが強い時間帯は受けに徹し、その勢いがゆるむとすかさず反撃に転じる。 昨晩のイタリアもそうだった。数的優位になったオーストラリアが何度攻め込んでも、慌てるような場面は一度もない。かといって全員で守るわけではなく、隙あらばきっちりトーニにあわせてカウンターを放り込む。これだと相手はどうしても守りの意識を持っていなければならないから、全員で攻めあがるわけにはいかないのだ。 それにしてもあの小憎らしいまで守備の落ち着き。あれが「伝統」というものの持つ強さなのだろうか。零対零の試合で、数的不利になっても動揺することなく、さらに引き分けではなくあくまで勝利を狙う貪欲さも兼ね備えている。 後半終了直前のPKも偶然ではない。あれは明らかに試合終了間際、相手も疲れて気が緩むその一瞬に勝負を賭けているのだ。あのPK自体はどんくさいオーストラリアの選手がいつまでも転がっているのを利用したシミュレーションぽかったが、終了目前のあの攻め上がりは素晴らしかった。 そして後半途中から出場したトッティ。スタメン落ちしたものの、後半少ない人数の味方を鼓舞し、いくつものチャンスを作り出し、あの物凄いプレッシャーのかかるPKを見事に決めて見せた。さすがは千両役者、イタリアの王子だ。いや、勝っても笑顔を見せない彼は、すでに王子というよりも「王」のような威厳を備えていた。 イタリアという国のサッカーは、何点もとって勝利するスタイルではない。一点差でいい、一点差でも勝利は勝利、というサッカーなのだ。そこがブラジルやアルゼンチンと明確に違う点だが、予選を通じてその伝統は続いている。次はウクライナ。これはまた随分渋い試合になりそうだが、イタリアが負けることはない。さあ次も、Forza Italia!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月27日 15時52分18秒
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