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カテゴリ:ワールドカップドイツ大会
今朝の試合結果には世界中多くの人々が驚いたに違いない。
絶対的な優勝候補、王者ブラジルが一点もとれずに敗退したのだ。 試合開始当初、攻撃的な布陣を強化しようとしてロナウジーニョを司令塔よりFWに近い役割にしたのが致命傷となった。前半、ブラジルの攻撃は殆ど機能していなかった。後半、もとの位置に戻してからようやく攻撃にいつものリズムが戻ったのだ。しかし時すでに遅しであった。 フランスの堅守を破るには動きの鈍いロナウドだけでは不安だったのだろうか?やはり今回、パレイラ監督はロナウドを下げず、彼と心中する形になってしまった。 それにしてもフランスの守りは見事だった。更にジダンの動きも素晴らしかった。サッカーは11人でやるものだが、たった一人の選手が試合を動かすことがあるということわざを見事に立証して見せた。もしジダンがいなければブラジルの楽勝だったろう。 あの決勝点、なぜ最も危険なアンリがフリーだったのか?あの瞬間、ゴールエリアのブラジル守備陣の方がフランス人選手よりも人数が少ない。一体何故だったのだろう?色々と疑問があるが、それは今後の検証を待ちたい。 今大回、選手個々の能力を足しあげていけばブラジルが圧倒的に抜きんでていたのは誰の目にも明らかだった。でも優秀な選手になればなるほど、自分の技に絶対的な自信があるため今度はチームプレーが疎かになる。サッカーにおけるチーム力とは単純な足し算では計れないのだ。 今日のフランス対ブラジル戦は、サッカーに「絶対」はない、ということを改めて教えてくれた、すごい試合だった。 これで4強は全てヨーロッパ勢。唯一ポルトガルのプレースタイルが南米系に近いから、我がイタリアとの決勝はポルトガルがいいな、などと勝手に考えてしまうのでした・・・ 今日は静かにブラジルのためにこの曲を・・ 中丸三千繪&ベルリン・フィル12人のチェリストたち/ブラジル風バッハ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月02日 23時21分27秒
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