新人作家の税金対策。
これは作家志望者のみなさんに向けて書いています。税金のことはデビュー後すぐにやってくる問題なので、知ってソンはない知識です。めでたくデビューできて、本が出ました。印税が振り込まれました。わー。ぱちぱち。おめでとうございます。来年、確定申告に行ってください。たぶん、税金、戻ってきます。確定申告のやり方ですが、溜めておいた一年間の領収書を、図書費、通信費、研究費、接待費(喫茶店でコーヒーを飲みながら小説を書いたコーヒー代も接待費になるそうです)、荷造り送料(宅配便で原稿を送る費用)、修繕費(パソコンを修理に出したお金)、交通費(取材のときのガソリン代や編集部に行く電車代)等の項目に分けて、電卓を入れ、項目ごとにメモります。家賃と水道光熱費は引き落としのはずなので、通帳記入し、半額だけ経費にしましょう。そして経費の合計を取ります。経費の合計を取ったメモと、出版社から送られてきた支払調書、お勤めの場合は会社から渡された去年一年間でいくらいくら給料を払って税金をいくら払ったよー、という紙とハンコと通帳(帰ってきた税金を振り込む口座)を持って、確定申告の時期に、お近くの税務署に行ってください。病気がちだった人は医療費の領収書も持っていきましょう(医療費が高くつくと税金を返してくれる制度があるんです)。火事にあった人は、罹災証明と被害額のメモも忘れずに(火事に遭ったり地震に遭ったり、泥棒の被害に遭った人は税金を返してくれるそうですよ)。税務署は、税金を踏み倒す人には怖いですが、きちんと税金を払おうとする人には親切です。「わかんないんで教えてください」と言うと、税務署の職員さんは、書き方を教えてくれます。ハンコを押して提出すれば、控えをくれます。一カ月もすれば、払いすぎた税金が振り込まれています。これだけ。何も難しいことないんです。ポイントのおさらい。小説家志望者はレシートを溜めましょう。新人作家は確定申告に行きましょう。次は中堅小説家の税金対策について説明します。