販促は売れる小説に書けます(作家の書店営業について)
前回の日記で、わかつきは、書店営業しょっちゅうやってるのかなと思った方もいると思うので補足を。書店営業は、作家が書店にお伺いして、本が出ましたのでよろしくお願いします、って挨拶することです。イラストの先生に書いて頂いたサイン色紙を持っていったり、購入特典として配って頂くメッセージカードを持参したりもします。作家がひとりでふらっと行っても、「この人誰?」「忙しい時間に来られても困るんだけど」「今、棚担当者休憩中なんだよね」「ごめんね。アナタの小説置いてないわ」ってことになっちゃうので、営業の人が、書店さんに「著者連れて××日の××時に行くのでよろしく」と挨拶をして、営業の人についてきてもらってお伺いします。つまり販促活動ですが、書籍の販促っていうのは、普通、売れてる小説をさらに売れるためにするものです。だって、1しか売れない本を販促かけて倍売れたとしても2です。2をさらにがんばって販促しても4です。でも、10売れる本が倍売れたら100です。100がさらに倍売れたら10000です。同じ手間なら、1を4にするより、10を10000にするほうが効率がいいわけです。だから、出版社も、売れる小説、売れそうな小説、売りたい小説にしか販促をかけません。……ということで、私は書店営業に、めったに行ったことがありません……。(理由はお察しください……)営業さんや書店員さんとお話するのは、編集者と話すのとはまた違った刺激があって、参考になります。視点がぜんぜん違うんですよね。機会があればまた書店営業したいです。