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JBN国産材委員会主催講演会
「ここまで進んだ木材の腐朽・劣化・シロアリ対策」に参加しました。 講師は京都大学の吉村 剛教授です。 まず驚いたのは、カビなどの表面的汚染は腐朽ではない。 ということです。カビ=腐朽と思っているお施主さんは 多いでしょうから、正確な知識を施主さんに知ってほしいです。 (ただし、カビが腐朽の前兆となることはあります) 木材は乾いていれば絶対腐朽しない。 ただし、水分があれば、辺材はどんな材でも腐朽する。 高耐久性樹種でも、腐朽することはあるという先生のお話しには 驚きました。どんな樹種でもメンテナンスは必要なんですね。 「広葉樹から転換できるものは、国産の針葉樹に」 という話は意外でした。ヒラタキクイムシ類は、広葉樹は食べるけれど 針葉樹は食べないそうです。虫害を避けたいのなら、広葉樹から 国産の針葉樹に変えたほうがいいという吉村先生のお話は新鮮です。 ![]() 吉村先生は、講演中に腐朽した材料や、シロアリの食害を受けた 材料の現物を、参加者に回します。驚いたのは、生きたシロアリや シロアリの女王蜂も参加者に回していたことです。写真は掲載 しませんが、シロアリの女王蜂が大きいのには驚きました。 ![]() 住宅の高気密高断熱化は、人に快適な環境を提供します。 しかし、同時に虫にとっても快適な環境になっていることを 吉村先生は指摘します。 ![]() たとえばシロアリに対して、物理バリアをつくることは 不可能ではないですが、かなりの費用がかかります。 ![]() ケミカルレスは理想ですが、ケミカルレスには虫害のリスクが あることを、お客様に知らせるのが親切だという吉村先生の 主張、早速実行します。 知っているようで知らない話が多い講演会で、予定時間を45分も オーバーする、熱の入った講演をしていただいた吉村先生、 ありがとうございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.26 06:12:34
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