動物警察ASPCA(1)(米国動物虐待防止協会) Miami Animal Police (マイアミ動物警察) 実際に活躍しているアメリカの動物警察「ASPCA」と「マイアミ動物警察」の放送事例を書きとめたものです。 日本でも虐待や不適切な飼育環境で苦しんでいる動物たちを見聞きするたびに、 法律があってもそれを取り締まる機関がなければ意味がないと感じています。 日本にも動物警察「JSPCA」が設立されることを願って、 実現させるための参考になればと思い、まとめてみたものです。 book marksのアニマルプラネットに放送の概要が載っていますのでそちらもご覧ください 「動物警察ASPCA」---NEW YORK--- 人口:800万 ペット数:500万 警察権限を持つ「動物虐待捜査官」:15名 [1]栄養失調の犬がいるとの通報 ひと目みただけで栄養状態の悪さが分かる 飼い主は3日前に拾ったばかりなので自分に責任はないと言う 名前はハニー 餌として与えたのは菓子(ワッフル)と豆 飼い主は3日前に拾った犬だと言っているが 一ヶ月以上前からいるようだ 前は太っていたとの証言がある 飼い主の話と食い違っている あまりに痩せていて状態がひどすぎるので連れて帰ることにする 警告書をだして保護 『犬にはさぞ辛い日々だったろう』 体の傷は固い床にすれてできたもの 大掛かりな検査をしなくても餌を与えて体重がふえてくれば あきらかにネグレクトが証明される 保護した時10.9kgだったが 一ヶ月で18.6kgまで体重が増加した 動物虐待ネグレクトの罪で逮捕する 飼い主は2ヶ月前から飼っていたことを認める しかし目撃者によると3ヶ月は飼っているとの話 恋人のところへ行っていて留守だったと言い訳するが、 これは言い訳にはならない ハニーの里子適正審査 * 食事中に手を出しても怒らないこと * 小さな子供にも友好的であること * 騒がしく馴れ馴れしい人を恐れないこと * 他の犬と仲良くできること 『こんな可愛い犬ならきっと誰からも好かれるでしょう』 [2]目に傷を負った犬の調査 犬の悲鳴が聞こえたので外に出たら犬が殴られていたとのこと 犬を殴った男性の友人は傷は古傷が開いただけで殴っていないと言う 捨て犬なら保護する必要がある 『怪我をしたけど、これで新しい飼い主が見つかるわね、 こうして警察が来てくれたんだもの』 去勢オスなので迷い犬かもしれないが、残念ながらマイクロチップはなし 適正審査の上 引き取り手を探すことになる [3]電気店に瀕死の犬がいるとの通報 プリンセスという名のドーベルマン 蛆虫がたかり始めていて とても辛そうにしている 苦しそうに鳴いている 両足がはれている もはや手遅れ 診療所に運ぼうとしたが死んでしまう 死体は診療所で検死を行う 『あんな最期だなんて信じられない。糞尿にまみれて苦しみ続けて死んだ。 頭を持ち上げてやったら少し反応したんだ そして死んだ』 『なんの治療も施されずにただ苦痛に耐えていた』 プリンセスの子どもキングもいる 飼い主は迷い犬だったと主張 「二日前に迷ってきただけ 飼ってはいない」 しかし、少なくても三日以上前からいたことは確かとの証言が得られる 検死の結果により栄養不足だったことも証明された 飼い主は行き先不明となるが、このまま逃がすわけにはゆかない 犬を置いていく訳がないとの妻の証言で、飼っていたことが証明される 飼い主の捜索がはじまる そして逮捕 飼い主は犬に治療を受けさせる義務があった プリンセスが死んだ理由は裁判で釈明することになる 『犬が苦しんでいるのを知っていて放置していた。動物にも治療を受ける権利がある』 [4]犬の虐待 飼育状態が悪い劣悪な環境 餌と水はあるが、、、 『単に餌を与えればいいというわけではなく、きちんとした世話をするかどうかが問題なのです』 汚い場所での飼育 見過ごせない 『あんな環境で犬を飼育するのはとても容認出来ない』 警告状を出して 清掃を勧告する 再訪 飼い主は友人に世話を頼んだと言っている 劇的に綺麗になっている 今後は気をつけるとのこと 『個人的には犬を外で飼うのは反対ですが、法律的には小屋などの条件が揃えば許されます』 『できれば家の中で飼って欲しいですが やむを得ず外で飼うならば今回は理想的な環境といえるでしょう』 [5]子供たちが犬を戦わせているようだと市民より通報 通りから見えない場所で 具合の悪そうな犬発見 動けないほど弱っている 頭部をかまれ、足も負傷している。体中がボロボロ。この犬で闘犬の練習をさせていたらしい 餌ももらっていない様子。あまりにも残酷な扱いである 2匹目も捕獲する 通りかかった消防車が水を提供してくれた。餌も与える 辛い一生である 咬ませ犬として何度も攻撃されている。明らかに犯罪である だが犬の飼い主は不明である。現行犯でもないので立件できない 『これが罪に問われないなんて許せない』 動物保護センターへ引き取られて行ったが、 闘犬に使われ闘争本能に目覚めた攻撃的な犬は安楽死が多い この2匹の犬の運命は・・・ 「動物警察ASPCA」---NEW YORK--- 人口:800万 ペット数:500万 警察権限を持つ「動物虐待捜査官」:15名 [1]倒れた馬がいるとの通報あり 移動動物園の馬 弱ったので、安楽死したと飼い主の話 さらにもう1頭の馬、かなり痩せていて顔や目に傷あり ネグレクトか虐待 これからは、ちゃんと世話をすることを約束するが、逃走 獣医による診断書と近所の人の話から、ネグレクトを証明する 馬は保護、飼い主はいずれ逮捕か [2]外で繋がれっぱなしで、足に怪我をしている犬 犬を家の中に入れるように指示 適当な小屋を準備できるまで、犬を外に出さないように勧告 怪我についても治療を受けさせるよう指示 従わない場合は、犬を没収となる [3]オーブンに近づけて猫のヒゲを焼いた 他に怪我はないものの、ヒゲが焼けている 猫は保護され、飼い主は逃げたが、手錠をかけられ逮捕、連行される 「躾である ヒゲを焼いただけ」との主張は 「猫にとってヒゲは大切なもの、躾で子供の髪の毛は焼かない」と、認められない [4] 狭い居住空間で キャンプ用のバンに住むハルを訪ねる 可哀想な犬猫を助けているが、数が多すぎる 犬8匹、猫9匹、人一人が1台のバンの中で暮らしている ASPCAで動物を引き取り、里親さがしをしたい 三週間後、医療チームも同行 子供たちが犬をなぐり、喧嘩させ、1頭盗んで行く 犬の怪我は大したことなかったものの、 ハルの負担を軽くするために、犬猫を数頭引き取りたい ハルは犬猫たちを愛しているため、子供を手放すようで決められない 譲渡になかなか同意しなかったものの、 結果的に犬2匹、猫2匹を保護することになる [5] フェンスに繋がれたまま野ざらしになっている犬 ロットワイラーとピットブル ピットブルは、少年の犬、爪を切るよう指示、家に連れて帰る ロットワイラーは迷い犬、ASPCA本部が保護 [6]多くの犬を飼い、近所から孤立している家 お腹に腫れ物があり、治療が必要な犬もいる 大量なゴミの山の中で暮らしている犬たち 近所から苦情あり 通告状を玄関に掛けておく 後日訪問したところ、業者が廃品を回収しており、 ゴミが片付けられはじめている 犬の治療も施されていた 通告状に従った様子が見られる 次は避妊、去勢手術の指導の予定 努力の姿勢が見られる場合はASPCAの協力が得られる <保護された犬たち> 里子に出すための試験 食べ物への執着度...餌を食べている途中に手を出しても怒らないこと 子供に対する態度...子供大の人形に対して、恐がったり恐がらせたりする行為がないこと 気まぐれな騒々しいお婆さんに対しても、反応が穏やかであること また、新しい飼い主も、飼い主としての適正試験を受けてからの譲渡となる 次のページへ ジャンル別一覧
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