栄養学の専門家は繰り返し指摘してきたことですが、見かねた国連が発表しました。
ビタミン・ミネラルの不足は、国力、経済力、知識などとは関係がないことも解明されています。
個人的には先進国で唯一、義務教育期間中に食・健康教育をしていない日本が一番ひどいと感じています。
地べたに座るジベタリアンは立ち続ける体力がなく、疲れるから座っているだけで、栄養素失調の一つです。
厚生労働省の国民栄養調査(2001年11月)によると、病気になる量である栄養所要量すら下回っている栄養素は、
カルシウム(発育不良、不眠、骨粗鬆症、神経過敏、関節痛、動悸、手足の痺れ)
鉄(貧血、体力低下、呼吸困難、皮膚の炎症、頭痛、肩こり、不眠、冷え症、耳鳴り)
亜鉛(発育不良、疲労、味覚障害、不妊症、性的発育遅れ、傷が治りにくい)
銅(発育不良、不眠、骨粗鬆症、神経過敏、関節痛、動悸、手足の痺れ)
ビタミンE(発育不良、不眠、骨粗鬆症、神経過敏、関節痛、動悸、手足の痺れ)
ビタミンB1(便秘、脚気、倦怠、胃腸障害、心臓肥大、血圧異常、神経障害)
ビタミンB6(ニキビ、貧血、関節炎、精神不安定、めまい、抜け毛、学習障害)
食物繊維(便秘、大腸ガン、高脂血)
という悲惨な現状で、年々摂れていない栄養素の種類が増えているようです。
そんな時代の強力な救世主が、抗酸化物質がたっぷり配合された総合ビタミン・ミネラル剤です。
サプリメントの規格がないに等しい野放し状態の日本で、
本当によいものを選ぶのは簡単ではありません。
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ビタミンやミネラルの摂取が不足すると知能の発達に悪影響を及ぼし、国家にとっては経済的損失にもつながるとの研究結果を、このほど国連児童基金(ユニセフ=UNICEF)が発表した。各国の政府に、栄養強化食品の活用などを呼びかけている。
ユニセフでは、カナダに本部を持つ民間機関「マイクロニュートリエント・イニシアチブ」と共同で、途上国80カ国の栄養摂取状況を調査した。それによると、食物に含まれる微量栄養素のうち、鉄分とビタミンAについては、十分に摂取している人が全体の6割にとどまった。
また鉄分の摂取が足りない子どもたちは、知能指数(IQ)が平均5~7ポイント低いことが明らかになったという。鉄分の欠乏は大人でも目立ち、特にひどい国では、国内総生産(GDP)を2%も引き下げているとみられる。
海藻などに含まれるヨウ素の摂取量もほとんどの国で不足し、国全体の知的能力を10~15%低下させる結果を招いている。ヨウ素不足が原因で知的障害を持って生まれてくる赤ちゃんは、年間1800万人に上るという。
ビタミンB群の1つで野菜などに含まれる葉酸も、不足しがちな栄養素だ。胎児の発育に不可欠とされるが、調査によれば、対象国全体で年間約20万人の赤ちゃんに、葉酸欠乏による先天性異常がみられる。
ユニセフは調査報告の中で、鉄分を加えた食塩やビタミンA強化の油などを途上国に普及させ、不足を補うことを提案している。
(出典:CNN)