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カテゴリ:健康増進・遅老延寿・若返り
百寿者6割が百歳まで三大死因のガンや心疾患、脳卒中にならず、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病にもかからず、防御ホルモンのアディポネクチンが多く分泌されているそうです。そして、食べる意欲が旺盛でよく食べ、興味を持ったことに対して前向きで熱心に取り組むことなどが分かってきたそうです。しかし、8割は認知症を患っているか、寝たきりだそうです。
自分が百寿者になっても元気に生きるために、今すべきことは、「40~50代のうちにカロリーコントロールをしてメタボを防ぎ、運動によって筋肉をつけておくことが、人生後半になって効いてきます。認知症やサルコペニア(骨格筋減弱症)予防につながりますよ」と研究者が助言されています。 「ブルーゾーン 世界の100歳人に学ぶ健康と長寿のルール」によれば、 百寿者が多く住む地域4カ所 ・イタリア・サルデーニャ島バルバキア地方 ・日本・沖縄県 ・アメリカ・カリフォルニア州ロマリンダ ・コスタリカ・ニコジャ半島 ここに住む百寿者らから得られた健康長寿のための9つの秘訣 ・適度な運動を継続して行う ・腹八分目の食事 ・植物性食品の勧め ・適度に赤ワインを飲む ・目的意識を持って生きる(=生きがい) ・人生をスローダウンする ・なんらかの信仰心を持つ ・家族最優先 ・人とつながる 2000年から始まった健康日本21から健康寿命の延伸が叫ばれています。 また、健康格差は所得や教育と強い相関があると指摘されています。 健康・長寿は教養と教育が必要だ! ・今日、用があること ・今日、行くところがあること 健康状態をよくして健康寿命を延ばし、医療費を激減するのは簡単でしたが、国民皆保険に甘えて世界一医療に過剰期待している健康意識、ヘルス・リテラシー、自己責任意識が低く、依存体質の国民と既得権益を確保したい業界の2つの壁に阻まれて実現できていません。 日本は平均寿命こそ世界一ですが、2014年厚生労働白書によると健康管理は「何もしない」派が46%もいるそうです。そんなことから日本人の健康度は主要34カ国中34位(2011年OECD調査)と最下位です。 健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向などがあるようです。 世界23カ国の健康意識調査で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の健康オンチ国です。 ・人生で今日が一番若い。 ・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生) ・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵) ・ハーバード大学の研究によれば予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上するそうで、健康管理をすると6倍返しになる。 ****************************【以下転載】**************************** 白しっくい塗りの家が立ち並ぶイタリア・サルデーニャ島の山間部の村々では、人口1万人当たりの100歳以上の人々の数が21人に達している。一方、米国の場合は、100歳まで生きるのは1万人のうち4人くらいのものだ。サルデーニャ島の島民は、食事と健康に過度に気を遣う米国人が知らない秘密を知っているのだろうか。 筆者はこの長寿の村を4月に訪れた。ベルギーの人口統計学者ミシェル・プーラン氏とイタリア人の進化遺伝学者パウロ・フランカラッチ氏、イタリア人の医師で医学研究者のジャンニ・ペス氏とともに過去11年間、私は世界で「ブルーゾーン」と呼ばれる慢性疾患率が最も低く、最長寿の人々が住む場所について調査してきた。 10年ほど前に私が初めてこの地について報告したとき、科学者たちはサルデーニャ島の類いまれな長寿には遺伝子が重要な役割を果たしているとする理論を立てた。この島の14の村には、遺伝子学的に見て、世界でアイスランドに次いで2番目に同質の人々が住んでいる。 それ以降、遺伝子上の強みという概念は疑問視されている。ペス氏によると、100歳以上の人々の遺伝子マーカーは――心血管系死亡率やがんおよび炎症に関連するマーカーを含め――一般住民とそれほど変わらないことが、複数の研究で示されている。 サルデーニャ島と他の4つのブルーゾーンでわれわれが行った調査に基づき、ミネソタ大学の研究者チームの応援を得て、われわれは世界で最も健康的な住民の食生活を解析してみた。5つの地域で、過去1世紀の食生活を含め、155の食生活に関する調査を集めて世界の平均をはじき出した。 ブルーゾーンに暮らす人々が食べていた食物の65%以上が、複合糖質を含んでいた。沖縄のサツマイモやギリシャ・イカリア島の野生の若葉、コスタリカ・ニコヤ半島のカボチャとトウモロコシなどだ。彼らの食生活の中心は野菜や果物、全粒粉、豆などの炭水化物。彼らは肉も食べるが量は少量で、月に5回ほど。たいていはお祝い事のときだ。 世界の長寿地域の食生活の全てに不可欠だったのがつつましい「豆」だった。5つの国に関するある調査では、豆が長寿につながると考えられる唯一の食物であることが示された。1日に20グラム(大さじ約2杯分)で、死亡率が8%低下する。サルデーニャ島ではソラマメ、コスタリカは黒豆、イカリア島はレンズ豆、沖縄は大豆だった。米国で最も古いサブカルチャー、セブンスデー・アドベンチスト教会の信者たちは、創世記の中の「種のなる植物」の実を食べよという神のお告げから手掛かりを得て、全ての種類の豆を食べる。 豆の大半は牛肉より多くのたんぱく質を含んでいる。さらに重要なことに、豆の高い繊維含有率が、ある種の胃腸の堆肥として働き、健康にいいバクテリアが育つ結果となる。 しかし、サルデーニャ島でわれわれが会った100歳以上の人々から、最も健康的な食生活でさえ、それだけでは長生きに十分でないことが分かった。長寿の秘訣(ひけつ)は食べ物にとどまらず、社会的・文化的な要因の複雑なつながりが関連している。 私は最近、サルデーニャ島を訪れたときに、ヴィラグランデという村で、パンを焼くあるグループと一緒に午後を過ごした。祖母と娘、孫娘などを含む5人の女性からなるグループで、彼女たちはサワードウ(天然酵母)を使った乳酸菌と酵母で発酵させて膨らませる伝統的なパンを焼くために数週間に1回集まっていた。 最初はパンに関心を抱いた。というのも、ペス氏がそれまでに、サルデーニャ島のサワードウを使ったパンが実際、食事の血糖負荷を低下させることを示す調査結果を公表していたためだ。(ほとんどのパンは、食べるとほぼすぐに糖が放出され、インスリン値が上昇する) しかし、彼女たちと数時間過ごしてみて、パン自体は、パンを焼くことがもたらすもっとたくさんの恩恵のほんの一つに過ぎないことを知った。女性たちはまきを割りかまどに火をつけることから始める必要があった。さらに、生地を45分間こねなければならなかった。(これはジムに行くより多くの運動量だ) また、こうした村の生活は非常に社交的だ。住民たちは毎日通りで顔を合わせ、一緒に楽しいときを過ごす。互いに頼りにしている。誰かが病気になると、隣人がすぐそこにいる。羊飼いが羊の群れを失うと、他の羊飼いたちが寄付する羊を持って集まってきて群れが出来るといった具合だ。 こうした村では、老人たちは毎朝一緒にコーヒーを飲み、午後にはドミノで遊び、夜には自家製のサルディーニャワインを飲む。一人住まいの老人もいるが、「一人で生きているわけではない」 長寿については、コミュニティーの長期にわたる支援の影響が大きい。米国では孤独だと、しっかりした社会的ネットワークのある人々と比較して、8年早死にする確率が高い。 そしてこの土地では、異常なまでに強い家族の絆が生きている。仕事も趣味も友人もスポーツチームも、配偶者や子供たち以上に関心の中心になることはそれほどない。さらに、両親や祖父母は、子供たちが面倒を見てくれると安心して、穏やかに老いを迎える。ここに老人ホームはない。 サルデーニャ島での発見は他のブルーゾーンとも似ている。元気な100歳以上の人々は、彼らにとっておのずと適切な判断をしてくれるような文化の中で暮らしていた。新鮮な野菜が安く手に入りやすい地域に住んでいたし、台所は健康な食事をすばやく簡単にできる作りになっていた。さらに、商店や友人宅、仕事、学校に行くには歩く必要があった。家には、家事や台所仕事、庭仕事のための機械化された便利な設備はなく、手で行っていた。 私のチームの概算によると、ブルーゾーンに住む人々は20分ごとに身体活動をする必要があった。こうした活動で1日に500~1000カロリーを消費するだけでなく、代謝も常に高く保たれた。 米国人はダイエットや運動プログラム、サプリメントに年間約1100億ドル費やしているが、自制力は長続きするものではない。研究では、こうした短期的努力はほぼ誰でも3年未満で失敗することが示されている。対照的に、病気を避け、長寿につながる戦略を成功させるには、数十年間守り抜くこと、あるいは、一生続けることが必要だ。 米国で長続きする健康促進には、個々人の行動を変えようとする戦略から、環境を最適化する戦略にシフトする必要がある。健康的な選択を容易にするだけでなく、避けられないものにする必要がある。そうすれば、米国人にも長寿が「自然に訪れる」ことになるだろう。 (出典:ウォール・ストリート・ジャーナル日本版) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/06/03 05:40:13 AM
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