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カテゴリ:Dr.HOUSE S2
ネタバレ注意!
ご丁寧に邦題に『幻覚』と付いているので、すぐにハウスが幻覚に捕らわれているとわかるわけですが、一体どの段階からが幻覚なのかを見抜くのがミソですね。いくつか「これはおかしい」というヒントがありましたね。目まぐるしい展開に混乱しますが、キャラごとに役割が振られていて、ハウスの頭の中を覗いたらこんな感じなのだなと思いました。 なんとハウスが元患者の夫に撃たれてしまうというショッキングなオープニングでスタート。 私は最初にハウスが目覚めたときに「弾は胃を貫通して腸をかすめ肋骨で止まった」と言っているのに、ハウスがすぐに飲み物を口にする段階で???と思いました。(笑) そのすぐ後にも食事をするシーンがあるのですが、いくらなんでもそんなにすぐに食べるはずがないですよね。ウィルソンがハウスに代わってしているリハビリも、随分早いなという感じです。東海岸なのにタコスの店というのも変です。 ハウスを撃った男(実はクレジット上はモリアティという名前らしい、つまりモリアティ教授?)は妻をハウスに診てもらって命は助かったけれど、その途中でいつものようにハウスがあれこれ夫婦の浮気の問題を明らかにしたため、妻が病気が治ってから自殺してしまったという。 モリアティは「身体だけ治療したらそれで良いと思っているのか?」とハウスを責める。 結局撃たれた瞬間からがもうハウスの幻想の世界ですので、彼が狂言回しとなって、ハウスが心の底で抱く疑念、罪悪感、存在の意義などが問われた訳ですね。 これまで極端なハウスばかり見てきましたので、それに対するアンチテーゼということでしょうか。 そして幻覚の世界ではあれだけ痛かった脚の痛みがなくなっていた。 どうやらカディらがケタミンを使って脳に障害が出るのを覚悟で痛みをなくすための治療をしたらしい。これもステイシーが彼の意志を無視して脚を残すために手術をしたことへの被害意識なのでしょうね。 でも痛みがなくなった替わりに記憶力や思考力も低下し、ハウスは自分ではなくなってしまったとウィルソンに訴える。 障害者であることは彼のアイデンティティでもあるのですね。自分の嫌な面を障害を持っていることで免罪にしていたとも言えるし、言い訳のできない自分の本当の姿をさらす事への恐怖みたいなものを感じました。自分は特別な存在でありたい、そういう願いも感じられました。 また部下たちが何も反論せず、珍しく従順なのは後進に追い越されることへの焦りとも取れます。キャメロンに対するセクハラまがいの行為は、やはり下心? 今回はそういうもやもやとしたハウスの内面をのぞき見たように感じました。 しかし冒頭に出てきた舌の腫れた男の病気は現実らしい。 途中眼球が飛び出したり、○マが爆発したり、ロボット外科医に切り裂かれたりグログロなシーンがありましたが、それらもきっと何かを象徴していたのでしょう。 ハウスは幻覚から戻って撃たれた直後のまま「来シーズンに続く」で終わりました。 「ケタミンをくれ」と言っていましたので、彼は脚の痛みを治すことを選択したのかもしれません。来シーズンまでハウスの命はペンディング、撃った男のその後も判らずで、実に気になります。 suubiさんのブログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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