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カテゴリ:とある運転手のつぶやき
この間は朝から水揚げが全然上がらず、夕方ごろで3千円というひどい出来だった。普段は無線をほとんど取らないのだけど、この日ばかりはさすがに焦りもあり、行けそうな所はとりあえず食い付いてやろうと思っていた。 以前いた会社ではかなり無線に頼った仕事をしていて、走ってる時でも常時マイクを握り締めて吠える用意をしていたのだが、今の会社は無線の数が少なすぎて、そればかりをアテにしてると散々な目に会うので、無線に頼らない走り方に変えてきていた。それが普通になってくると逆に無線を取るのが「おっくう」になってくるから不思議だ。 まず一発目ゲット、西成区の某病院、ワンメーターだった。「まあこんなもんだ」と思う。 二発目、何度か取った事のある本町の会社、ここからのお客さんも近所しか行った事がない。しばらく待っていると、若いお姉ちゃんが出てきた。「まあ、近所やろなぁ」と思っていたら行き先は堺の新金岡だった。「ラッキー、取ってみるもんや~」気分も一気に良くなり、そのお姉ちゃんもノリのいい子だったので会話もはずむ。 そういえばお姉ちゃんとこんなに楽しげに会話するのは久しぶりだった。美人という感じではないが、なんとなくかわいく好みのタイプであった。そこでモテナイ君である僕の性が出てくる。「タイプの子と10分間会話すると惚れてしまう」という性が。 運転手になってから密室で女の子と二人きりになるという状況は決して珍しくはないが、ちょっとときめいたりとかドキドキしたりとかする事は滅多にない。女の子の乗客といえばほとんどがホステスさんだが、ホステスさん達は、基本的に「話しかけてくれるなオーラ」を発している為、会話する事はほとんどないし、大抵10分もあれば行き先に着いてしまうので話す時間もない。 小一時間会話した頃、目的地に着く。何となく名残惜しい気持ちになったが、メルアドすら交換する事もなくお別れになる。当たり前か・・・ちょっと惜しいな。しかし教えてと言ったら教えてくれたのではなかろうか。そんな雰囲気だったし・・・気のせいか。教えてくれたところでどうしていいかわからんし・・・嫁に知れたらエライ事になるし・・・これでよかったのだと自分に言い聞かせてみる。しかし結婚してしまうとつまらんな~嫁の体型はドム(モビルスーツ)の様になってくるし、娘は反抗期やし、それに・・・ブツブツ・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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