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テーマ:日々自然観察(9972)
カテゴリ:昆虫(グンバイムシ)
早速我が家に戻って、玄関の前にあるプラタナスを調べてみた。樹冠部の葉にはまだ黒斑は認められなかったが、下の方から出ている枝を精査すると、若葉の葉裏にプラタナスグンバイの成虫数頭と微小な砂を撒いた様な幼虫の集団を見付けた。 このプラタナスグンバイ、「我が家の庭」からは2m程逸脱した街路樹に居る訳だが、まァ、それ程厳密にすることもあるまい、「我が家の庭の生き物たち」として紹介することにした。
もう少し広く町の中に植えられているプラタナスを調べてみた。他の樹から離れて1本だけ植わっている場合には、まだ寄生されていない樹もあったが、殆どの樹はかなり酷くプラタナスグンバイにやられていた。
プラタナスグンバイは北米原産の外来昆虫で、プラタナスの葉から汁を吸って葉表を白く変色させ、葉裏には無数の微小な黒斑(糞)を付ける。平成13年に名古屋で最初に見つかり、その2年後の平成15年には東京でも確認されたとのこと。アワダチソウグンバイと並んで、我が国で猛威を振るっている外国産グンバイムシである。
しかし、プラタナスグンバイに拠る被害は、葉を変色させ、酷い場合には落葉させる程度なのだろうか。プラタナスは街路樹として植えられることが多いので、景観を損なうのは確かである。それ以上に、樹が枯れたりすることがあるのだろうか。・・・調べた範囲では、枯れたと言う話は無かった。
また、グンバイムシの様な吸汁性昆虫は、ウィルス病を媒介することが多い。しかし、このプラタナスグンバイは別段その様な悪さはしない様である。 ・・・と言うことは、騒がれている割りに実害は大したことない、と言うことか・・・。 外国産と言うのが一寸気になるものの、こう言う「害虫」に対して、如何なる態度を採るべきなのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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