我が家の庭にいるグンバイムシは、ナシグンバイとツツジグンバイ位と思っていたら、先日、「北米産シオンの1種」の葉上にかなり小さいグンバイムシが止まっているのに気が付いた。
写真を撮ってコムピュータに移して拡大して見ると、縁に飾りが付いている。手元の図鑑を当たってみたが、該当する種類はいない。そこで、Internetで調べると、アワダチソウグンバイと言う中南米原産の外来種に酷似することが分かった。アワダチソウ類(Solidago属)と「シオンの1種」(Aster属)では属が異なるが、同じキク科コンギク族だし、また、この虫はかなり広い範囲に亘ってキク科の植物に付くらしいので、アワダチソウグンバイとして良いであろう。
アワダチソウグンバイ.翅端まで3.0mm強
ツツジグンバイよりも小さい(2007/06/04)
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「シオンの1種」を良く見てみると、確かに葉に白い斑点がポツポツ付いている。どうもこう言う変化を見落とす様では、庭の管理人失格である。反省、反省・・・。直ちに、オルトラン粒剤を撒いた。
アワダチソウグンバイ.触角の先端に疎らに毛がある(2007/06/04)
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少し経ってから、「シオンの1種」の葉先が茶色に枯れてきた。この「シオンの1種」、実は2鉢あるだが、昨年はその内の1鉢の上半部が夏を過ぎた頃に茶色に枯れてしまった。原因は分からなかったが、或いは、このアワダチソウグンバイの仕業だったのかも知れない。
上の写真には無い頭部が見えている.頭を出したり引っ込めたり
出来るらしい(2007/06/04)
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アワダチソウグンバイは平成11年に兵庫県西宮市で始めて確認され、次第に北上して2年程前から関東地方にも現れ始めたと言う。グンバイムシの外来種では、他にプラタナスグンバイと言うのがおり、これは平成13年に名古屋で見つかった後次第に分布を拡大し、その2年後の平成15年には東京でも確認されたとのこと。
我が家の前には街路樹としてプラタナスのかなり大きい木が数本植えられている。今のところ、まだ、葉は青々としていてグンバイムシが付いた気配は無いが、その内、プラタナスグンバイがそこから我が家へ飛んでくる日が来るかも知れない。