そろそろ秋の野菊の季節である。前から我が家にある「北米原産シオンの1種」も蕾を沢山付けているが、その前から新参者の友禅菊の類が咲いている。
友禅菊等と言うと如何にも日本のキクの様に感じられる。しかし、実際は主に北米原産のある種の宿根シオン(Aster属)に付けられた総称である。既にベニシジミのところで少し写っているが、今のところ花としては余り大したことがないので紹介はしない。今日の主人公は、その友禅菊にやって来たコアオハナムグリである。
友禅菊に頭を突っ込むコアオハナムグリ(2007/09/22)
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ハナムグリと言う虫は、始終頭を花の中に突っ込んでいるので、よい写真が撮り難い。虫と雖もやはり頭が写らないと写真にならないが、ハナムグリの場合は、背中、酷い場合はお尻しか見えないことが多い。撮る方としてはイライラするのだが、それでいて、一寸チョッカイを出すと、直ぐに飛んで逃げてしまう。モデルとしての才能を甚だ欠いた虫である。
葉にしがみつくコアオハナムグリ(2007/09/22)
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このハナムグリも筒状花の中に頭をつっ込んでいたが、暫くすると何故か花から下の方へ移動し、葉っぱにしがみついて動かなくなった。ハナムグリの顔を撮るには絶好の機会である。
コアオハナムグリの胸部と頭部(2007/09/22)
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撮った写真を見てみると、随分変な顔をしている。普通のカナブンとは全然違う。何か猿かカッパを思わせる顔。考えてみれば、普通ハナムグリは全身花粉にまみれていてチャンと見たことがない。「すっぴん」の顔を見たのは初めてである。
ハナムグリ君の変な顔(2007/09/22)
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何枚か撮った後、もう少し別の角度から撮ってみようと思って、一寸手を出した。やはり無謀であった。ハナムグリ君、立ち所に羽音を立てて何処かへ飛んで行ってしまった。