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June 8, 2008
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今日は姪っ子の誕生日&ワークストリーム創立記念日&妹夫婦結婚記念日の家族パーティで、
食べ過ぎてお腹が苦しくも、ファミリアルで幸せな休日でした。


それなのに、さっき帰宅してニュースを見たら、秋葉原で無差別殺傷事件とのこと。
3月にあった土浦市での無差別事件や岡山の駅ホームでの事件なども一緒に報道されていました。

こういう事件をみると胸が痛くなるんです。被害者はもちろん加害者もかわいそうだと
思ってしまうんですよね。(これには賛否両論だと思いますが)
どうしてこんなになるまで、誰もその人たちに関わりを持てなかったんだろうかって。
家族や友人たちはどうしてたんでしょうか。

加害者の孤独で追いつめられて歪んだ精神状態になって
反社会的な間違った考えを持つに至って実行してしまった、
そんな感じが伝わってきてしまうのです。
そして予備軍がたくさんいるだろうと容易に想像できてしまいます。


人は多少退屈でも、普通に当たり前の生活ができれば
そんなに大きく間違うことはないように思います。
少なくとも、思いとどまる機会があるのではないでしょうか。

普通に当たり前だと思えないくらい孤独な心理状態になってしまうから
極端な破壊的な行動をしてしまうのだと思うのです。
外に向かう人は事件をおこすし、内に向かう人は自殺してしまいます。

先週少子化のニュースで、出生率は改善されたが、出生数は減少、
反対に死亡数は年100万人を超えて、そのうち3万人が自殺だといっていました。

さらっと報道されていましたが、我が耳を疑いました。
100万人に3万人て、35人に1人は自殺ってことじゃないですか。
クラスメイトのうち一人は自殺するって、どういうことなんでしょうか。


最近読んだ本で、素晴らしい本がありました。

「なぜ私だけが苦しむのか/現代のヨブ記』 
( 原題: WHEN BAD THINGS HAPPEN TO GOOD PEAPLE)
 H.S.クシュナー/訳 斎藤武(岩波現代文庫)

幼い息子が奇病にかかり、長い闘病の末亡くした経験を持つラビ(ユダヤ教教師)が
体験をもとに書かれた本です。
1981年発売以来ニューヨークタイムズ読書欄のベストセラーリストに
1年以上の長期にわたって掲載され続けたもので、
オランダではノンフィクション部門の1位を2年連続でとりました。

日本では85年に「再び勇気をいだいて-悲嘆からの出発」という題名で出されましたが
長い間絶版になっていて、今回タイトルを変えて再度出版されることになったものです。

私はこの題名が素晴らしい!と思ったんです。
訳者の斎藤武さんも牧師として末期医療のホスピスで患者さんの心のケアに
長年携わってこられたかたで、そのなかで、患者さんたちの心の叫びは
この言葉に集約されるのです。
「なぜ私だけが!」

この言葉は、この本のテーマも的確に表していると思います。

自分はすごくいい人間ではないかもしれないが、そこそこはましなつもりで、
たまに間違うこともあるが、罰を受けるほどの悪いことはしていないはずだ、
という、どこにでもいる普通の善良な人々。

そういう人に、何の理由もなく、事故や難病や災難がふりかかり、
人生がこわれるほど苦しむことになる。
なぜなのか??

そして人々は神様に『なぜですか!?」と問いかけるのです。
その問いかけは、本当は問いかけ自体が意味のないことなのです。
なぜなら答えはないから。
でも問いかけずにいられない。彼らは怒っているんです。
人生の理不尽さに怒りをぶつける対象を探しているんです。

でも、周りの人たちの答えは、「がんばれ」とか、
「神様が君にもっと良い人間になるように与えた試練だ」とか、
「かつて君はあんなことをしたから(あるいはしてないから)当然の報いだ」とかで、
なんの助けにもならない、追い討ちをかけるようなことしか言われないのです。


ヨブ記という話は、ヨブという善良な信心深い男がいて家族と幸せに暮らしていた、
ある日、神と悪魔が賭けをして、ヒドい目に遭わされても人間は善良でいられるかという
実験をすることになり、ヨブに災いをもたらし、家も仕事も取り上げ、妻子も亡くしてしまった、
絶望するヨブだったが、神を信じ善良に努力した、その結果、神はご褒美として、
また幸せな家庭と仕事をヨブに与えた、という宗教上の説話です。


クシュナーは、このヨブ記に疑問を持ち、こう思います。
「神がより良い人間になるようにわざわざこんな試練を与えるだろうか?
 わたしは難病の息子をもつことで
 人の気持ちのわかる優れたラビになったのかもしれないが、
 わたしはそんなものになんてならなくてもいい、平凡なラビで良いから、
 健康な息子の父親でいたかった。
 私の神は、こんなに私を苦しめるようなことをわざわざしたりはしない。
 ぜったいにそんなのは私の神じゃない。
 私にとっての神は不完全で、善良な人々の災難を食い止める力はないかもしれない。
 でも、絶望で打ちひしがれる私とともにいて、いっしょに困ったことだどうしようと
 おろおろして、何とかもう一度自分の力で立ち上がろうという気になるまで
 ずっとそばにいてくれる、それが私にとっての神だ。」


彼のこの考え方が、絶望の真ん中になって、周りの人にも理解されず、
私だけが苦しんでいると孤独に苛まれている人々の心を救ったのです。


不治の病気や事故や大切な人を亡くすという究極のことだけが
人の苦しみではないと思うんです。
友達からいじめられる、恋人と別れる、あるいは、友達や恋人がいない、
というようなありふれたことでも、
その人にとっては堪え難い苦しみになることだってあると思うのです。
そしてたいていは、自分だけが苦しんでいると思って孤独を味わっているはずです。


この本に答えはありません。
クシュナーは最後に、マクリーシュという作家の、
ヨブ記を現代版にした戯曲の結末を紹介します。

「”教会のロウソクも消え、
 夜空の星もまたたかない。
 心の明かりを灯しましょう、
 そうすれば、やがて見えてくる・・・・”

 不公平な世界や人生に負けてすべてを投げ捨ててしまうのでなく、
 答えを教会や自然といった外に求めるのでもなく、
 自分の心の中の愛の力に目を向ける、小さな明かりと温かさを育てるなら、
 お互いに支えあい励ましあうことができる。。。。 」


孤独な夜に希望を取り戻せる素晴らしい1冊だと思いました。
一見幸せな家族と暮らしていても、大勢の人に囲まれていても
心の中は孤独な人もたくさんいます。
みんなお互い少しづつ親切で楽しく、孤独な人の数が減りますように。








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最終更新日  June 9, 2008 12:34:56 AM
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