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カテゴリ:映画感想
「ベルリン、僕らの革命」 (2004年・ドイツ/オーストリア) ドイツ、ベルリン。理想家の青年ヤンと、15年来の親友ピーターは、秘密裏にある活動を行なっていた。 彼らは“エデュケーターズ”と名乗り、金持ちの留守宅に不法侵入しては家具を動かし、“ぜいたくは終わりだ”などと警告文を残して立ち去るのだった。 それは、富裕層ばかりが優遇される現体制への彼らなりの異議申し立てだった。 ピーターの旅行中、ヤンはピーターの恋人ユールにこの秘密を打ち明ける。 ユールは、ヤンを説得して、自分の借金の原因である金持ち、ハーデンベルクの邸宅に2人で忍び込むのだが…。 資本社会の貧富格差へ憤りを感じ、なにか行動せずには居られない熱い男ヤン。 しかし、彼が取った方法とは、空き巣wでも物は盗らない。勝手に部屋の模様替えをしてメッセージを残して帰るというもの。 コレクションの人形が便器に突っ込まれてたり、机やイスで居間にタワーが立てられてたり、写真立てが冷蔵庫から出てきたり、ソファーがプールに浸かってたりw 家主は帰ってきてビックリですよ。 ヤン曰く、恐怖を植え付けるのだと。お金や警察では解決できない。彼らは銀行に行く度にこの“ぜいたくは終わりだ”のメモを思い出し恐怖する。 金をかけたセキュリティの甲斐なく侵入され安全でない事を、狙われた事を思い出し恐怖するのだと。 でも、やってる事はどう見てもガキのイタズラの延長。彼の語る理想論も若さゆえ。 しかし、侵入された家の子供などは、ぬいぐるみが勝手に動かされたりとか留守中に侵入者があったなど結構トラウマになりそう。 もちろん親も、ヤンが言うように、以後不安が付きまとうでしょう。 後半は誘拐事件にまで発展、ヤン、ピーター、ユールの三角関係の問題も絡みつつ。 ヤン達が人質となった金持ちへ理想と持論をぶつけるシーンなど、社会的メッセージも熱く。 若いときは皆そうさ、理想を持ち熱く語り、または内に秘め。そして、だんだんと否定していた社会へ飲み込まれ染まっていく。 軟禁してた山小屋での暮らしがほのぼのしてて良かったなぁ。 立てこもり事件とかは、犯人と人質は、連帯感が生まれる事が多々あるというけど。 恋に友情に社会への反抗に、なんだかんだ言っても青春なんだなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.07.06 22:59:51
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