|
カテゴリ:櫻井秀勲の目
ヤマダ電機、ヨドバシカメラなどは、電子書籍端末の「キンドル」シリーズを、店で売らないことにしたという。このキンドルはアマゾン・ドット・コムの電子書籍端末だが、これを売ることで、通販サイトに利用者を誘導する戦略なのだという。
家電量販店では最近、店頭で実物を見ただけで、買わずに帰る顧客がふえたと、警戒を強めている。それは店頭で買うより、通販のほうが安いと実感をもつ人たちがふえたからだ。その意味では、家電量販店はサンプル展示場になり下がる危険がありそうだ。 ヤフーで検索すると、ネット通販で買うほうが2割以上安い、という声が多い。ものによっては3~4割も安いというから、高価な商品になると相当違ってくる。それに、ネットのほうは送料が無料だ。それだけでも大きい。 それも、店頭で係員にいろいろ情報をもらい、さらに注意点などアドバイスを受けて、通販で買うのだから、家電量販店側は頭にくるだろう。しかしいまの不景気では、買い手はほんの少しの値段の差でも、安いほうを買いたくなるのは当然だ。 でも店頭では、ポイントが10パーセントつくではないかと思ったら、「1万円の品が9千円になるのではなく、1万1千円が1万円になっているのだ」と、ネット上では解説している。つまり、定価通り買っているに過ぎない、というのだ。 いずれにせよ、ネット通販は安いだけに、まだまだ伸びつづけるだろう。家電量販店側は、ネットのためのサンプル展示場にならないよう、サービスを一層向上しなければならないようだ。どの分野もアマゾンとヤフーを代表とするネットビジネスと、1回は争わないとならないようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/11/22 04:46:34 PM
[櫻井秀勲の目] カテゴリの最新記事
|
|