東京初空襲 24日の日記
クロニクル 東京初空襲1944(昭和19)年11月24日72年前のことです。この日、マリアナ基地より飛来した80機の米軍機(B29爆撃機)によって、中島飛行機武蔵野工場が爆撃されました。米軍機による、初めての東京空襲でした。 米軍機による本土爆撃は、同年6月16日の北九州爆撃を皮切りに、11月までに8回行なわれましたが、いずれも中国四川省の成都基地から発したB29爆撃機によるものでした。マリアナ基地からのそして首都東京への爆撃は,この日が初めてでした。B29爆撃機は、高度1万メートルの高高度からの爆撃が可能で、この日以降、名古屋や川崎の航空機工場が次々と爆撃を受けました。 しかし、高高度からの爆撃は正確さを欠き、米軍にとっても成果は不満足なものだったらしく、日本の高射砲の到達高度を見切った翌45年3月以降は、低空での焼夷弾による無差別爆撃に切り替えられました。こうした無差別爆撃は、広島・長崎への原爆投下を待つまでもなく、非軍事的目標や市民に対する故意の攻撃でしたから、既にして明確に当時の国際法に違反する行為でした。