タイタニック号で事故当日に書かれた手紙、約2000万円で落札
AFP BB NEWS 04月27日(日)15時53分の配信です。タイタニック号で事故当日に書かれた手紙、約2000万円で落札 ロンドンで公開された、タイタニック号で事故当日に乗客が書いた手紙の画像。2014年4月26日の競売で11万9000ポンド(約2040万円)で落札された(2014年4月1日提供)。(c)AFP/HENRY ALDRIDGE AND SON 【4月27日 AFP】1912年4月15日未明に沈没した豪華客船タイタニック(Titanic)号の乗客が船内で書いた、現存する最後の手紙が26日に英国で競売にかけられ、11万9000ポンド(約2040万円)の高値で落札された。 ・・・続きはこちらから私見です。手紙は2等客室に乗っていたエスター・ハートさんが沈没前日の14日の日曜日の午後にしたためました。移住先のカナダに向かっていたハートさんは、娘のエバさんと救命ボートに乗り込み、客船カルパチアによって無事救助されたものの、夫のベンジャミンさんは死亡しました。手紙はタイタニック号の便箋に書かれ、タイタニック号が英サウサンプトンに戻り次第、英国にいるハートさんの母親に配達される予定でした。後日ハートさんは夫のコートのポケットからこの手紙を見つけていました。タイタニック号は1912年4月10日に、イギリスのサウサンプトン港にある専用の埠頭であるオーシャンドックからニューヨークへとむけた処女航海に出航しました。エドワード・J・スミス船長の指揮下のもと乗員乗客合わせて2,200人以上を乗せており、一等特別室は、ニューヨークまでの6日の航海の費用4,350ドルと伝えられています。4月14日23時40分、北大西洋のニューファンドランド沖に達したとき、タイタニックの見張りが前方450mに高さ20m弱の氷山を肉眼で発見しました。この海域は暖流と寒流がぶつかりちょうど境界面に位置するため、世界的にも海霧が発生しやすい海域として有名でした。タイタニック号が氷山に遭遇したころも直前まで海面には靄が漂っていました。(当直見張員フレデリック・フリートの証言です)。月のない星月夜の海は波もなく静まり返っていた為、氷山の縁に立つ白波を見分けることも容易でなく、発見したときには手遅れで下。タイタニックの高さは、船底から煙突先端までで52.2mあります。氷山はその10%程度しか水上に姿を現さないので、水面下に衝突する危険が高いのです。翌日未明にかけて沈没してしまいました。犠牲者数は乗員乗客合わせて1,513人(他に1,490人、1,517人、1,522~23人なの説があります)であり、当時世界最悪の海難事故でした。その後、映画化されるなどして世界的にその名を知られています。そのせいでしょうか、今回のオークションでは沈没した1912年4月14日に書かれた手紙に2000万円の値が付きました。ヒゲでした。