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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先週の金曜(10/9)、上野東京都美術館に「モネ展」を観に行きました。
マンモッタン・モネ美術館所蔵「モネ展」は、9月19日~12月13日の会期ですが、「印象派」の言葉の由来となった絵「印象、日の出」が10月18日までの展示なので、早めに観にいきました。 モネが最後まで手放さなかった作品やコレクションを、没後、モネの息子がパリのマンモッタン美術館に遺贈し、モネ美術館とう名称になったそうです。 平日の午前中とはいえ、館内にはすでに長蛇の列ができていました。 出直そうかとも思いましたが、せっかく来たので気長に待つことにしました。 行列の最後尾の立て札どおり、待ち時間30分でようやく入場できました。 展示はまず最初に、モネや家族の肖像画からはじまりました。 そして途中には、モネが十代の時に描いたという「風刺画」がありました。 その風刺画が、画家・ブータンの目にとまり、それ以外の風景画などを描くことを勧められ、画家への道が開けたそうです。 メインとなっている「印象、日の出」の前は多くの人垣ができていました。 私も、しばらく眺めていました。 その後、睡蓮や風景画など・・・・ モネは、白内障を患いながらも絵を描き続けていました。 今まで、モネの淡い色で境界がない画風は、目を患ったモネの目にはあんな風にぼやけて見えるためだと思っていました。 ところが、目を患った後の晩年の作品を見たとき、大変驚きました。 今まで見たこともない、激しい色使い、筆遣いで描きあげているのです。 よく見えないため、逆に濃い色使いになり、輪郭もわからないような絵になっていました。 そして、モネ愛用の眼鏡が展示してありました。 白内障の手術後、青っぽく見えることを嫌い、片方が黄色いレンズになっているのでは・・・とのこと。 そこに、こんな解説文がありました。 「モネは、白内障の手術後、視力はほとんど回復しており、晩年の激しい色使いは白内障によるものではなく、モネ自身の情熱から出た色使いであろう・・・。」 そこでまた、驚きました。 展示を観終わったときには、モネの生涯を観てきたように感じて、感慨深い思いがしました。 10月20日からは、「印象、日の出」にかわり、「サン=ラザール駅」の展示がはじまります。 興味のある方は、ぜひ観にいってください。 ● 「モネ展」のホームページ http://www.ntv.co.jp/monet/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.13 09:32:58
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