テーマ:中国&台湾(3292)
カテゴリ:世界を見る切り口
3月13日のウォールストリート・ジャーナル紙に
麻生外相が 「日本は民主中国を待ち望んでいる」 と題して寄稿していた。 Japan Awaits a Democratic China. なかなかいい内容だったと思う。 I am positive on China. 「わたしは中国派だ」 と書き出して、 as long as China evolves into a liberal democracy. 「中国が自由民主国家になっていく限りにおいて」 And I believe it will. 「そしてそうなると信じている」 と第一段落をしめる。 のっけから、はっきりしていて、いいじゃないか。 「日本が極端なナショナリズムに陥ったことが、20世紀に2度あった」 と書き、 え? 2度って、どういうこと? と読者をひきつける。 1度目というのは、昭和前期で、 これはあっさりこう片付けた。 China can learn from Japan's misstep -- we have "been there, done that." 「中国は日本の誤りを教訓にできるだろう。たしかに日本は<進出し、やってしまった>」 2度目というのは 昭和39年にライシャワー大使が刺されたときのこと。 国民の一部に高まる反米を日本国がコントロールできなかった悲劇を 中国も教訓にしてほしい、と書く。 この辺の俯瞰の仕方もよろしい。 「20年後には中国人観光客が増えて、東京のタクシー運転手は英語でなく中国語を話すようになるだろう」 というところは、 いささかお追従が滑りすぎているが、 全体としてドライにまとまっていて、いい寄稿だと思う。 書きぶりが英語的躍動でつらぬかれていた。さらっと読めた。 外務省はいいライターを起用したと思う。 もちろん、ライターだけでは書けないのであって、 麻生さんの思いにウジウジしたところがなく 英語にもスムーズに乗るものだったということだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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