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Mar 3, 2007
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カテゴリ:ぼくの疑問符
地球温暖化もさることながら、米国ではもっと切迫した、謎の異変が起きている。

なんとこの冬、米国の20以上の州で、おびただしい数のミツバチが行方不明に。

謎の失踪。
ミツバチの死骸が大量に見つかるでなし、どこへ消えたのか皆目見当がつかず、養蜂業者は途方にくれている。

ふつうミツバチは仲間が死ぬと巣の前に死骸を運び置くらしいのだが、今回はそこに死骸が積もるわけでもない。

この現象、日本でも報道されているのだろうか。
わたしは3月2日の『ニューヨーク・タイムズ』紙掲載の May R. Berenbaum さんのコラム Losing Their Buzz(蜂音が消える)で知った。

蜂蜜価格が高騰するだけなら、大したインパクトではない。
影響は農作物に及ぶ。

ミツバチはさまざまな農作物の花粉の媒介者の役割をしている。
もし十分な数のミツバチがいないと、農作物の受粉がうまくいかず、実を結ぶのに差し支える。

アーモンド、林檎、ブルーベリー、桃といった作物の生産に影響が及べば、経済に深刻な影響が出るという。


「行方不明」の原因は分かっていない。
いくつか推測される要因はある。

1980年代に、米国では蜂にとりつくダニが大量発生して、蜂の数が激減したことがある。

で、現代の養蜂業者はミツバチの巣に抗生物質やダニを殺す薬品を噴霧する。
過密状態の巣のなかでただでさえストレス状態のミツバチが、これらの薬品に耐えられなかったのではないか、という説。

あるいは、そとで何らかの新種の殺虫剤にさらされて方向感覚を狂わされ、巣に帰りつけなくなったのではないか……などなど。
いわゆる環境ホルモンの影響でしょうか。

なんとも不気味な話だ。


じつはわたし、この話を知って最初に想像したのが、

巨大なバキュームカーでミツバチを吸い取る、新手(あらて)の窃盗団。
昆虫を生きた贓物(ぞうぶつ)として売り払う闇ルートがあるのでは? などと……。
(あるわけないよね……。)


Berenbaum さんのコラムで知った trivia(雑学)だが、
引き出し式の木枠にミツバチの巣を作らせる効率的な養蜂方式 (movable frame hive) は
嘉永5年(1852年)に L.L. Langstroth という人が特許をとって以来、基本的に変わっていないのだそうだ。

女王蜂の人工授精がはじまったのが20世紀初頭。
それから現代まで、養蜂技術には進歩がないのだという。

そう書いたすぐあとに
<< The 21st century holds great promise for innovation.>>
(21世紀には技術革新がきわめて有望だ)
と前向きに書くところが、アメリカ人らしい感じがする。





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最終更新日  Mar 3, 2007 01:48:50 PM
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