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カテゴリ:映画・演劇(とりわけミュージカル)評
高峰譲吉博士の新たな伝記映画ができあがった。
前作の 「さくら、さくら ~ サムライ化学者 高峰譲吉の生涯」 は主に、若いころの譲吉の苦闘ぶりに焦点をしぼっていた。 東京の試写室で観て感動したが、予算の制約から米国のシーンもすべて日本でロケしたため、不自然さが否めないカットもあった。 今回の 「TAKAMINE ~ アメリカに桜を咲かせた男」 は、その続篇として、功なった後の譲吉に光を当てているようだ。 米国のシーンはハリウッドで撮影したとのことなので、より本格的な仕上がりだろう。ぜひ観てみたい。 この新作映画について知らせてくれたのは、例によって金沢の 『北國新聞』 である。 『北國新聞』 平成23年3月30日 社説 ≪高峰博士の桜 こんなときこそ希望の光に 今年2月に大地震に見舞われたニュージーランド・クライストチャーチ市に、横浜の有志が高峰譲吉博士ゆかりの桜を贈ることになった。 横浜には高峰博士が寄贈に尽力した米国ワシントン・ポトマック河畔から里帰りした桜があり、そこから作った苗木1千本を、米国寄贈から100年となる2012年に被災地復興の祈りを込めて渡すという。 大地震では語学学校が入居するビルなどが倒壊し、富山、石川県の15人を含む28人が死亡、行方不明になった。 異国の地に学びの場を求め、国際的な活動や海外で働く希望を膨らませていた人たちである。 植樹が実現すれば、志半ばで亡くなった人たちをいつまでも忘れず、惨事の教訓を後世に語り継ぐ一つの象徴となろう。 ニュージーランド地震、東日本大震災で緊急援助隊を互いに派遣した両国のきずなを深める意義もある。 2012年へ向けては、ポトマック桜から採取した穂木を、高峰博士ゆかりの石川、富山県内に移植する 「ワシントンの桜・里帰り事業」 が動き出し、東京、横浜などへの分配も検討されている。 その桜に焦点を当てた映画 「TAKAMINE ~ アメリカに桜を咲かせた男~」 は4月9日から石川、富山県で全国に先駆けて公開される。 日米の懸け橋となった桜が1世紀の時を超え、人々の希望や願いを重ねて交流の新たな扉を開くのは感慨深い。 クライストチャーチへの桜寄贈は、高峰博士の映画でメガホンを取った市川徹監督や横浜の商店街関係者ら有志が計画した。 横浜に1991年に移植されたポトマック桜の接ぎ木で作った苗木を市内各地に植える計画を具体化するなかで、ニュージーランドへの寄贈が浮上した。 クライストチャーチと友好提携する日本の都市にも協力を呼びかけるという。 桜の世界的な名所の一つになったポトマック河畔では、恒例の 「全米桜祭り」 が始まり、東日本大震災の被災者を支援する募金活動などが行われている。 被災地にも希望の光が届くよう、国を越えてつながる桜植樹のプロジェクトを大きく育てていきたい。≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 30, 2011 11:04:04 PM
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