TIME誌、平成23年12月5日号 “10 Questions” のコーナーで、ノーベル賞受賞の心理学者・経済学者である Daniel Kahneman 氏がインタビューに答えていた。
「しあわせ」 について、こんなことを言っておられて、まさにその通りだと思う。 ≪しあわせって何だろう。腑分けしてみると分かるのは、自分の時間をどう過ごすかというのが極めて大事だということですな。 自分好みのひとと過ごす時間をどれだけ多く持とうとするか。それが、しあわせを大きく左右するのですよ。 自分の置かれた境遇云々とは別の話として、しあわせかどうかということですね。≫ 思えば、それと意識せずにぼくはこれを実践していて、とくに48歳を過ぎたあたりから遠慮がなくなった。 好みに合わないひとと過ごす時間は1秒たりとも 「人生の損失」 だと思える。 勤務時間中は仕方ないが、さいわい残業する必要もほとんどなくなった。 50歳になったら商社を辞めるつもりだったが、辞めたらいまの生活を到底維持できないことが分かって、あっさり白旗を上げた。 辞めたいと思っていたころは理不尽に多忙だったが、今は適度にヒマである。辞める理由がなくなった。 画廊をめぐる。行きつけの場所がある。高慢な画廊には二度と行かない。 演劇を見る。好き嫌いははっきりしている。のめりこむところは、とことんのめりこむ。 俳句は、やめた。俳句の本はときどき読むけれど。 ラテン語に、もうすこし時間をつぎ込みたいね。 ラテン語は、マスターしたい。だって、格好いいじゃないか。マスターできる自信はあるんだ。60歳までは生かしてほしいけど。 Daniel Kahneman さんの発言の原文: ≪When you analyze happiness, it turns out that the way you spend your time is extremely important. Decisions that affect how much time you spend with people you like are going to have a very large effect on how happy you are ― not necessarily satisfied with your life but happy.≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 5, 2011 12:20:08 AM
コメント(0) | コメントを書く |
|