苦しい時はお互い様?
苦しい時ほど助け合うかそれとも,自分が生き残るために周りを切り捨てるのか…しかし,切り捨てる必要がなかったとしたら… 電機連合、非正規支援に1億円 カンパ・拠出金で 電機連合(組合員61万人)は29日、傘下の労組組合員のカンパや 組合の基金から1億円を拠出し、失職する派遣・請負社員の生活再建や 技能訓練を支援することを決めた。春闘の労使交渉で企業側にも 協力を呼びかける。連合もカンパ活動を検討しており、 失業する非正社員への具体的な支援策として注目される。 カンパは組合員1人200円を目安に、2月末までに5千万円を集める方針。 電機連合の基金からも5千万円を拠出する。同日の中央委員会に 「非正規労働者への連帯取り組み」として緊急提案し、承認された。 <中略> 連合は2兆円の定額給付金に一貫して反対しており、 組合員が受け取った場合にはカンパを呼びかける。 古賀伸明事務局長は「将来的には『雇用基金』として 発展させていくことも視野に入れている」としている。 【2009年1月29日朝日】 09春闘:企業の内部留保、「雇用に活用」が争点に 自動車や電機など大手企業が派遣社員などの雇用削減を加速する中、 企業の利益の蓄積である「内部留保」を活用し雇用を確保するべきだ、 との声が強まっている。大手企業の内部留保は総額200兆円を超える との試算もある。労働組合側は「内部留保を維持したままの 雇用カットは経営者のエゴだ」と主張しており、 今春闘の争点に浮上してきた。 内部留保は企業の利益から株主配当や役員賞与、税金などを差し引いて 残った分を将来の投資などに備えて社内にとどめておくもの。 全国労働組合総連合(全労連)などによると、資本金10億円以上の 大企業約430社の内部留保は07年度末で総額228兆円と、 02年度(167兆円)の1.3倍になった。 <中略> 連合などは「内部留保は雇用維持に使うべきだ」と指摘するが、 経営者側には「投資や金融危機など不測の事態に備え、 一定の内部留保を確保しておくことは不可欠」との考えが強い。 大手電機幹部は「内部留保は国際競争力維持にも必要。 取り崩せば、いざという時に投資の機会も逃しかねない」と話す。 さらに、内部留保は資本などに組み入れられており、 取り崩すには株主総会の承認が必要。自由に使える手元資金とは違い、 「いくらあっても現金があるわけではない」(福井威夫ホンダ社長)。 ただ、国内自動車メーカー主要12社による今年度の非正規従業員の 削減はすでに約2万3000人に上る。大手自動車労組幹部は 「従業員はこれまで残業や休日出勤で会社の成長に貢献してきた。 不測の事態に直面する今こそ、経営資源をもっと人件費に 振り向けるべきだ」と訴える。与謝野馨経済財政担当相が 「何兆円もの内部留保を持つ企業が時給1000円足らずの方の 職を簡単に奪うことが正しいのか」と述べるなど政界からも援軍が出ており、 経営者側は難題を突きつけられた形だ。 【2009年1月19日 毎日】さて,どちらの判断が正しいかは別にして歴然とした事実を1つ…自動車業界などの利益を支えてきたのは期間工などの非正規雇用された人たちの労働です…まあ,端的な言い方をすれば,「安い賃金でさんざん儲けていたくせに,不況になったとたんポイ捨てかよ…」参考までに,08年9月末現在の有価証券報告書による内部留保ですが,トヨタ自動車:12兆3000億円,ホンダ:4兆6000億円パナソニック:2兆8700億円,キヤノン:2兆8000億円なんですが…←励みになりますのでクリックをお願いします