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カテゴリ:社会と教育
年度末は,指導要録をはじめ雑務のてんこ盛りなんですが,
色んな事で管理職や周囲にクレームを言うからには つけ込まれるスキを見せないためにも さっさと仕事を片付けたいと思っていますが 私の能力の問題もあって現実はそうもいきません… これでは,いつ後ろから刺されないとも限りませんね…(^_^; さて,今日の記事は私たちの業界に関係が深いことです。 文科省、新指導要領に「愛国心養成」を追加 文部科学省は、約3年の改定作業を経てまとめた小中学校の新学習指導要領を 28日付官報で告示する。先月15日公表の改定案と比べ、 「我が国と郷土を愛し」といった記述が追加されたほか、 「君が代」についても「歌えるよう指導する」と明記されるなど、 「愛国心」の養成をうたった改正教育基本法を色濃く反映する形となった。 <中略> 今回の修正の中で目立ったのは、一昨年12月に改正された教育基本法に 「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表現で 愛国心の養成が盛り込まれたことを受け、小中学校ともに全体の指針となる総則に 「我が国と郷土を愛し」という文言が加わった点。 同じ総則の「伝統と文化を継承し」という記述も「尊重し」に変更され、 小学国語に「神話・伝承を読み聞かせる」ことが追加されるなど伝統文化の尊重も 強調された。 君が代も小学音楽で「いずれの学年においても指導する」から 「歌えるよう指導する」と修正され、中学社会では自衛隊の国際貢献に言及している。 <中略> 文科省は「修正は中教審の答申の枠の中で行っており、 批判を受けるとは考えていない」としている。 【2008年3月28日 読売新聞】 ということなんですが… 愛国心を育成すること自体は 否定するつもりはありません。 でも,国を愛する気持ちって 教育的指導で育つものなのでしょうか? 人は愛されていると感じると その人に対して愛する気持ちは 自然と育まれます… 例えば,家族愛や個人の恋愛がそうですね… (もちろん,例外もありますが一般論の話です) では,今の日本の社会状況で 国から愛されていると感じている人は どのくらいいるのでしょうか? 経済的な格差が拡大し,医療費や年金などの 社会保障は年々厳しくなってきている… それに加えて… <値上げ>4月から一気に拡大 品目数は「狂乱物価以来」 穀物、原油価格の高騰に伴う食品や日用品の値上げが続いているが、 年度替わりの4月から商品やサービスの値上げが一気に拡大する。 昨年からの値上がり品目数は「1970年代の狂乱物価以来」との指摘もある。 特に4月からの小麦価格の大幅な上昇で、パンやめん類など主食に使われる 食材の再値上げは避けられそうになく、家計を直撃しそうだ。 国内需要のほとんどを外国産に頼る小麦は政府がほぼ全量を輸入し、 国内製粉各社に売り渡している。小麦の国際価格上昇に伴い、 政府が4月から売り渡し価格をさらに30%引き上げるのを受け、 製粉各社は昨年秋に続き小麦粉を再値上げする。 パンやカップめんメーカーはすでに再値上げを検討しており、 幅広い食品に今後、波及するのは避けられない。 乳製品の価格アップも目立つ。穀物類の高騰で牛の餌が値上がりしているためで、 「価格の優等生」と呼ばれる牛乳は30年ぶりの値上げだ。 大豆高騰の影響でしょうゆや食用油の価格も上がる。 サービス関連では、電力やガス各社が4~6月に料金を上げる。 東京電力など電力4社と大阪ガスは96年の現行制度導入以来、 最大の値上げ幅。日本航空と全日本空輸は国内線運賃を4年連続で上げる予定で、 出張や旅行にも影響が出そうだ。 大手スーパーなどは小売価格を上げないよう努力してきたが、 メーカー側の相次ぐ値上げで価格転嫁せざるを得ない状況になっており、 消費者の家計を圧迫し始めている。 【2008年3月27日 毎日新聞】 もちろん,今の物価上昇の原因の全てが 政府の責任ではありません。 世界的なエネルギー資源や食糧資源などの需給問題や 世界経済を始めとする国際情勢の変化の 影響全てを一国の政府の責任に転嫁するのは 間違っていると思います。 しかし,それでも… 政府は国民の暮らしを守る義務があると思います。 日本国憲法第25条では, 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」(第1項) 「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の 向上及び増進に努めなければならない。」(第2項) と明記されています。 国が国民の暮らしを守る政治を行う現実を伝えることで, 自然に国を愛する心は育ちます それができてないからこその 「愛国心教育」だと考えるのは私だけでしょうか? ←励みになりますのでクリックをお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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