あらすじはamazonからのコピペです。
パリ警視庁賞受賞!。
月曜日、事件の幕は切って落とされた。
ソルボンヌ大学の女性講師が惨殺死体で発見されたのだ。
百戦錬磨のニコ・シルスキー警視も思わず戦慄するほどの惨状だったが、それはほんの序の口に過ぎなかった。
火曜日、はやくも犯人は第二の凶行におよぶ。
現場には被害者の血液で書かれたメッセージが――「七日間、七人の女」。
ニコの指揮のもと必死の捜査を繰りひろげる警察を嘲笑うかのように、姿なき殺人者の跳梁は続く。
そして犯人の魔手は、ついにはニコの家族にまで……連続殺人鬼対フランス警察の対決を描く、大型警察捜査小説。
主人公はニコ・シルスキー警視ですが、パリ司法警察局凶悪捜査班の部下、犯罪心理分析家、科学警察研究所のメンバーたちが、連続殺人鬼の捜査に当たる警察小説です。
犯人のミスリードに惑わされながら、少しずつ少しずつ真相に近づいていく過程は読み応えがあります。
なんですが・・・。
割と早い段階で、犯人に関する情報が出ているんですよね。
しかも解剖と、プロファイリングの両方から。
それを全く追わない展開に違和感があるんです。
サイコ殺人となると、被害者の関係者が犯人の場合と違って、犯人特定が困難なんですが、その情報は、犯人の範囲を狭めるモノだと、素人の私にも思える事なんです。
真犯人から読者の目を逸らす為だと思うんですけど、全然成功してない。
作者の意図が見え見えで、早い段階で犯人に見当がついてしまいましたから。
なので犯人が誰かを楽しむよりは、フランス警察の捜査を楽しむ小説と言う感じです。