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カテゴリ:観劇・LIVE
三越大歌舞伎~傾城反魂香
このオハナシは近松門左衛門が人形浄瑠璃に書き下ろした作品で、宝永5年(1708)大阪竹本座で初演。 「土佐将監閑居の場」だけが人気演目となりしばしば上演された。 もともとのお話はうんとこ長くてその全貌を舞台化することは不可能と言われている。 今回、この舞台を見に行くにあたってあらすじを見たけど、正直なんでこの場面がそんなに人気になるのかわからなかったくらい、見所盛りだくさんなお話なのだ それを人気の場面「土佐将監閑居の場」をメインに、話がわかるようにその前幕を入れたのが今回の三越大歌舞伎。 もちろん猿之助丈が上演したものを加えたのだ。そうだ。 人形浄瑠璃と歌舞伎って結構演目がかぶるけど何でかな 確か以前の三越歌舞伎、菅原伝授手習鑑も人形浄瑠璃だったよね。 あの時、段チャンはでかすぎてセットを壊しまくり、頭もぶつけて烏帽子が曲がった状態で出ちゃったこともあったそうな 三越劇場はせまいからなぁ 人形浄瑠璃も機会があったら見てみたいけど。 今回は見所&ツボがたくさん。 ツボその1…わがまま姫 もちろん春猿丈でゴザイマス 元信に惚れちゃって押しかけ女房ばりにせまる。 その迫り方がさすが(わがまま)お姫様って感じ。 夜叉ガ池のお姫さましかり。 こういうわがまま姫は本当にかわいいわぁ。 もっとわがままっぷりが大暴走してもよ そういえば春猿姫、さらわれたまま終わっちゃったけど本当はちゃんと又平右近丈に助けられ愛しい元信笑也丈と添い遂げる…はずなんだけどそこまでお芝居ではヤリマセン ツボその2…虎 以前も舞台上で馬が大暴れしたのをみたとき本っ当に感心したものだけど、今回は上を行ったね 顔は猫のように可愛いのだが、デカイ この虎二人でやってるんだけど、尻尾を振って元信に甘えたりグルーミングしたりするかと思えば道犬とのバトルで大立ち回りを演じ、走り回り後ろ足で立ち上がり…。 虎が見得を切るのをはじめて見たわさ。 …うまく説明できないなぁ。 虎が歌舞伎をやったら(アリエナイガ)こうだろうなぁって感じ 役者さんは大変そうだ。誰がやってるのかプログラムには名前がないなぁと思っていたら笑也丈のブログに写真入で出ていたよ~。 笑三さんと猿若さんが勤めてるそうです。 スゴイ本当に凄かった ツボその3…なまあし 着物でも洋装でも足丸出し。と言うのは見たことが無かったけど今回の段チャンの出で立ちは着物の袖を抜いて襷掛け。 下は袴をたくし上げ、バリバリの戦闘態勢。え。 つまりモモから下がモロだし 足の長さにもびっくりしたがひざ上の筋肉のすごさにもっと吃驚\(゚o゚;)/ウヒャー その格好で一幕えんえん、大立ち回りの「館外竹薮の場」 もともとの話に無かった、猿之助が造った場でこれがあるから次のメイン「土佐将監閑居の場」の意味が通じる大事な場ですよ そのえんえん大立ち回りのたびに動く筋肉に見ほれましたよ 筋肉ってあんなふうについて、あんなふうに動くんだな~。って感心感心 そして相変わらずのデカさで周りを圧倒してましたな。 ツボその4…浄瑠璃 今まで苦労に苦労を重ねてもよく聞き取れなかった浄瑠璃。 気になるもんでいつもじぃ~~っと見つめていて気づいた 凄くアツイ方がいるのだ。 そりゃぁもう、演じてる本人よりも感情入ってるが如きの熱唱。 見せ場になれば役者よりも声張り上げて顔を真っ赤にし、目を潤ませ、じっとしてられないとばかりにこぶしが振り回される。 が、ひとたび波が過ぎれば何事も無かったように顔色も平静に戻っているのだ。 でもじぃ~~~っと見つめてせいで今日は大分コトバが聞き取れるようになりました なにより、そのしぐさで何を言ってるのかわかるからね 今回の舞台では役者の動きと浄瑠璃の表情とかわるがわる見ていたので、大興奮しましたよ もちろん右近丈もメインで大活躍なんだけど、今回はちょっと影が薄いと言うかツボが多すぎたと言おうか…。 まぁ、右近丈は安心キャラなので微笑んで見てられるからね はぅ~楽しかった 今日はちと時間があったのでリニューアルしたデパ地下へ このモンブラン、デッカイ上に超~美味い この中に栗・スポンジ・カスタードなどがぎしぎし詰まっていてそのくせしつこくない甘さ 久しぶりに美味しいスイーツを食べながら舞台を振り返ると言うシアワセな時間を過ごしてまいりましたよぅ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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