カテゴリ:彼の彼女になる条件 小説
今日もまたまた小説だッッ
つか、まぢで疲れたッッ。だけど水曜お休みだからそれまではFIGHTだッッ でゎでゎ 彼の彼女になる条件 「ちょっと、カナ。なんで、星川と消えたのさ、しかも星川普段ちゃらちゃらしてるくせに、今日何気に切れてたよね?」 わゎっと集まってくる女子。そりゃそうだ、あんなふうに消えたら誰でもビックリするだろ、あたしだってびっくりした。だけどもっともっとびっくりしたのは、体温だ。告白なんかよりも何よりも温かいと思ってしまった自分にびっくりだ。あの後、星川はずっと離そうとしなかった。だけど、どれが心地よかった。最低だ、好きな人が居るのにもかかわらず。 「カナ。帰るぞ」 「あ~隼人、聞いたよ。カナと付き合ったんだって??良かったじゃん、実はカナ小学校の時からずっとあんた一筋だったんだからね」 こんなところで、言わなくてもいいのに。優子の無神経さに腹が立った。 「優子、あたしたちもう行くから」 「あ~ごめん、お邪魔だったね。バイバイ」 「バイバイ、優子」 なんの罪悪感だか解からないけど、優子の顔を見てバイバイとは言えなかった。ううん、わからない振りして目を瞑ったんだ。見れないようにすればその真実が隠れるかもしれないって期待しながら。 「お前、足早くね?なんでそんなせかせか歩くわけ?」 「隼人、嫌じゃないの?あんな事いわれて泣きたくなんないの?」 「何でお前が泣きそうなんだよ。お前関係ないじゃん」 「いいじゃん、あたしが代わりに泣いてあげてんだよ。感謝すれば????」 「誰から聞いた」 「誰からも、只違うからさ」 そんなの、星川から聴かなきゃ解からなかったよ。嘘に嘘を重ねてどつぼにはまるってまさにこのことなのかなぁ。 「何が?」 「優しい眼、してるし。口調が全然違うよ」 「ふうん、じゃあお前は辛くないの?あいつカナの親友だろ?」 「割り切ってるから、それに条件にあるじゃん。無駄な干渉はしないって。だからしないだけ」 嘘だ。本当は恐くてここを逃げ出したくなってる。 「何で俺なんだよ?」 「何が?」 「俺最低なの、カナが一番良く知ってるだろ?」 「あたしは、昔馴染みだから知ってるよ。優柔不断は優しい証だし、きついこと言うくせにその後気になってずっと行動見たりとか。そういう優しいとこ好きになった」 「それで?」 「それ以上の答えが欲しいの、なら何で優子がすきなの?」 「自然体だから、つくろわず喜怒哀楽をちゃんと示せる奴だから」 「それで?」 「それ以外もあるけどなんていっていいのかわかんねぇよ。なんで好きになったのかなんて」 「あたしも同じ。いつのまにか好きになってたから、好きになるまでの過程が全然わからない。とにかくあんたが好きなの」 「あそ、俺お前の事好きだけど、一生恋愛対象として見れないよ。それでも彼女でいたい?」 「居たいって言ったら?」 「別に、このまま付き合うの続行でしょ」 「そう」 この時のあたし達はなんにも解かっていなかったんだと思う。優子の気持ちも、星川の気持ちも。だけど優柔不断なあたしには、振り切ることもせず何もせずに、1週間がたった。夜も眠らないで考えたけど、なにも言葉が見つからなくて。あのことがあって以来一度も星川とは話していない。 「優子、次の数学当たる確立まぢ多いんだよッッ!!!!見せてッッお願い!!!!」 「またぁ????ってかあんた、予習の意味無いじゃん。自分で勉強しなきゃ、出来ないよ。全く」 [いいじゃん、ケチッッ。昨日は色々あったから、宿題が手につかなかったんだよ] 「え~何々?隼人となんかあったの?」 「いやいや、ドラマ見るのに忙しかった」 「自分でやれッッ」 そういうと、自分の席にかえっていく優子。相変わらずな憎まれ口も、全部前と一緒な筈なのに何故か、妙に癇に障る。正論を言われて只むかついてるだけなのか、それともあたしが事実を知って、みる眼が変わったのかわからない。 「じゃあ、教科書、38ページの答えあわせからするぞ。答えられなかったものは、答えられるまで立ってもらう、まず問い1、2、3芝山答えろ」 聞こえなかった振りをする 「芝山、立て!!!!」 くそ、やっぱ無理か。観念して立とうとすると、隣から紙が渡された 左から順番に、1,5,8と書いてあった 「問1、b=1、問2、x=5、問3、y=8です」 「正解」 舌打ちでも聞こえそうな顔で、そう言った。言わなきゃ、口にださなきゃ。 「先生」 手を上げる星川。 「何だ?」 「芝山が、具合悪そうなので保健室連れてきます、ほら行くぞ」 「待て、お前らまたそろって授業サボるつもりか?」 「あんた、ばっかじゃねぇの?生徒信用できねぇなら教師辞めろ」 そう捨て台詞を吐くと、あたしの手を取り教室を出た。あぁ星川と一緒に居るときってなにかとへんな問題抱えてるなぁ。 「酷い顔してるって、気付いてた?この一週間ずっと喋ってくれなかったし」 「それは、あんたがあぁゆう事するからでしょッッ」 「何それ、意識してるってこと?」 「違う、ってか腕はなしてよ!!!!」 ブンッッと腕を振り回す。 「嘘だよ、今日は何もしないから保健室で寝てろ。眼の下うっすら隈があったって知ってた?」 そっと、優しく触るその手はやっぱ温かくて。一週間前のあの日と酷く混同する。 「触んないでよ」 「ひでぇなぁ、俺ってばい菌?」 「触んないで」 「やだ」 「もうしないって言ったじゃん」 「抱きつくことはしないってい言っただけ」 「何で、あたしに構うんだよ!!!!」 「この前も言っただろ?好きだから」 泣かない、泣かない。こんな奴の前で泣いてなんかやるもんか。そう思えば思うほどに目頭に熱が帯びていく。あたしははやとが好きなのに。抗えない、いや抗わないんだ。最低最低、都合よく扱おうとしてるのかもしれない。 「お前、何それ?」 「何がだよ」 「そういう顔すんの、やめて。諦めつかなくなる」 「はっ?」 「泣きそうな顔すんなよ」 「俺、今は2番でも何番でもいいよ」 「あんたは、なんであたしなわけ?」 「脆い所、弱くてそのくせ強がりなとこ。弱いところも、汚いところも理解してやりたいし、されたいと思ってる。んで今の一番の気持ちは支えてやりたい。手を取って立ち上がらせてやりたい」 「あたし、今隼人と付き合ってんの」 「知ってる、あいつに問い詰めた」 「なのに、こんなこといってるわけ?」 「俺にしとけって」 「その台詞、体中がむず痒くなるんだけど。クッサイ台詞」 おっきい両手が顔を包み込む、そっと触れるように鼻の先に柔らかい感触がした 「あんたッッ!!!!手ェ出さないって言ったじゃん」 必死で鼻の頭を手の甲で拭く 「手は出せないから口出してんの」 それからのことは断片的にしか思い出せない。だけど、あの暑い中あたしはずっと星川といた。頭を撫でる指とかむだに優しい笑顔とかそんなものばっかり見ていた お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 25, 2007 05:07:24 PM
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