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カテゴリ:治療
免疫 私たちの體の中には、外から浸入してくるバクテリアやウィルス、又は體の中で発生する癌細胞等と闘う為に、たくさんのミクロの兵士たち(免疫細胞)が常駐しています。外敵が現れるとミクロの兵士達はすぐさま決められた任務につき、敵をやっつけてしまうのです。この事を「人免疫システム」と呼びます。そして闘いが終わり、勝利をおさめた兵士達は、速やかに戦場から撤退していきます。兵士達は次の闘いに備えて静かに休息するのです。 つまり外敵がいるからこそ、免疫システムは機能し、外敵がいいなければ免疫の働きは休止しているのです。このミクロの兵士たちが闘う外敵の事を「抗原」と呼びます。 免疫の力は生まれながらに持っているものですが、時には免疫能力の欠落した赤ちゃんが生まれることもあります。するとこの赤ちゃんは、無菌室に入れられ、母親に抱かれてオッパイを吸うこともなく一生無菌室の箱の中で過ごさなければなりません。しかも 厳重な無菌室の中に何らかの原因でバイ菌が入ったりすると、様々な感染症におかされて、赤ちゃんは死んでしまいます。 また途中で免疫力を失ってしまう人もいます。ヒト免疫不全ウィルス(HIV)に感染したエイズ患者です。HIVはミクロの兵士軍団の司令官であるヘルパーT細胞を殺してしまう為に、実戦部隊が敵を攻撃することが出来ず、色々な感染症におかされて死にいたってしまうのです。 例えば、多くのヒトの体内に住み着いているカンジタというカビは、健康の時は何の悪さも起こさないのですが、エイズ患者の場合には、体のいたるところに現れて、生命をも脅かします。とうぜん癌にもなりやすくなります。更にHIVの怖いところは脳細胞を隠れ蓑にすることです。脳細胞は細胞分裂を起こさないために、免疫細胞は攻撃を仕掛けないのです。
免疫細胞は骨髓で生まれ、胸腺で教育される 私たちの身體は60兆個の細胞からつくられていますが、免疫システムはこのうち一兆個にもおよぶ細胞で構成されています。この想像を絶する数に、まず驚いてしまいますが、彼らは殆どが腕や足の骨の中にある骨髓でうまれます。 骨髓では、血液の元になる「造血幹細胞」がつくられます。造血幹細胞は免疫系細胞である「リンパ系細胞」と血液系細胞である「マルチ幹細胞」にわかれます。リンパ系細胞のうち胸腺に入ったものはT細胞に分化します。 胸腺は免疫系の要とも言われる大切な内分泌器官で、心臓をおおう格好の、木の葉状をした一対の器官です。大きさは10代半ば思春期に最大になり、加齢と共に段々消失してしまいます。60歳を過ぎると殆ど機能していません。
ノート・造血幹細胞 ⇔リンパ系細胞(免疫系細胞) マルチ幹細胞(血液系細胞)
T細胞はおもに三種類にわかれる この胸腺の最大の仕事はT細胞を作ることです。胸腺に入らなかったものはB細胞に変化します。胸腺に入ったT細胞は厳しい教育を受けて厳選され、ここで九割以上が排除されてしまいます。残ったT細胞には背番号(タンパク質)がつけられ、背番号によって異なった教育がされます。司令官であるヘルパーT細胞はCD4、実行部隊であるキラーT細胞CD8、高まりすぎた免疫を制御するサプレッサーT細胞も同じCD8の背番号がついているので、その認識が今でも困難になっています。 この他にリンパ球として、忘れてはならないナチュラルキラー細胞(NK細胞)がいますが、このリンパ球はB細胞やT細胞とちがって、骨髓由来の細胞ではなく、私たちが胎児の時から既存在しています。 この他に、最近注目されている第四のリンパ球として発見されたNKT細胞があります。この細胞は、NK細胞、T細胞両方の性質をもっています。 このNKT細胞は胸腺での教育を受けておらず、癌の免疫治療のもう一つの主役になっていることが解明されつつあります。 次にマルチ幹細胞はどのようにして文化するのか見てみましょう。マルチ幹細胞は単球、マクロファージ、好中球、好酸球、好塩基球、赤血球、血小板に分化していきます。 このうちミクロの兵士の主要メンバーになるのはマクロファージ、好中球、単球です。単球と好中球をあわせて顆粒球といいます。
自然治癒とより高度な獲得免疫 實は、免疫システムは「自然免疫」と「獲得免疫」という二つの系統があります。皆さんがカッターで指を切ったとき等、痛いと思ってもそのまま放置しておくことがありますね、すると傷口からバイキンが入ったりします。つまり敵が体内にはいるわけですが、このような時、付近にいるミクロの兵士(白血球)が駆けつけ、バイキンを遣っ付けて、それ以上広がらないようにします。これが自然免疫の働きです。ところが敵が強敵だったりすると、自然免疫では防ぎきれなくなります。そこで今度はより一層高度に訓練された上級のミクロの兵士たちが活躍する「獲得免疫」が機能し始めるのです。獲得免疫は二つの系統に別れます。それは抗原がウィルスや癌等の細胞に由来するモノであるときは「細胞免疫(Th1)」という戦場が出来上がり、抗原がバクテリア等、血液と組織に関連する場合は「液性免疫(Th2)」という戦場が出来上がります。さらに第四のリンパ球であるNKT細胞という場も知られつつあります。 獲得免疫⇔細胞性免疫(Th1)抗原がウィルスや癌等の細胞に由来するものであるとき 液性免疫(Th2)抗原がバクテリア等血液と組織に関連する場合 突撃戦闘員である顆粒球(好中球・単球) 自然免疫で力を発揮しているのが、好中球、単球です。顆粒球は外敵(抗原)浸入の警告があると、すぐ現場に駆けつけ、組織の限定された「地域」だけを守ってくれます。例えば、切り傷ができ、そこに外からバイキンが入ると、すぐに駆けつけ、あたり一面に散らばる物質をバシバシ食べてしまいます。単純な猪突猛進タイプの兵士である顆粒球は、相手かまわずなんでも食べ始めるのです。顆粒球の体内に入ったバイキンはリソソームという物質によって殺されてしまいます。ときには自爆して膿ともなります。このようにして顆粒球は、外敵がおくに入り込まないよう、患部だけに留まるバリアをつくるのですが、残念なことにたくさんの活性酸素が作られてしまい、健康な組織をも傷つけて炎症を起こすという難点があります。傷口が赤くはれ上がったりするのはこの為です。この野武士的ミクロ兵士の寿命は短く、平均数時間から数日です。この間に他の細胞が本戦に備えて準備します。 活性酸素の除去にはセレニュウム・アエン・靈黄參・サメミロン等を使用します。 マクロファージは広範囲に活躍する 顆粒球のうちの単球が成熟して、大人になるとマクロファージになります。ですからマクロファージは顆粒球の兄弟分ではありますが、戦闘の場では位が上になるわけです。さらに顆粒球と違って、敵が浸入すると即座に組織の中に移動出来る身の軽さをもって広範囲に活動しています。マクロファージは、「自然免疫」だけではなく高度に洗練された「獲得免疫」の主力メンバーとして免疫の闘いに参加しているのです。免疫システムは過去に闘った相手は必ず記憶しており、次に敵が攻めてきたときはすぐに応戦するハイテク集団です。このハイテク集団が獲得免疫なのです。さて、マクロファージはたえず体内巡回し、外敵に接触すると顆粒球と同じように、即座に有毒な化学物質(過酸化水素水・酸化窒素・次亜塩酸塩)等を放出します。バクテリア、ウィルスと接触した、その化学物質は、それらを分解し始めます。この働きが適切であれば、感染を防ぐのに有効ですが、過剰になると呼吸不全、敗血症、さらには多臓器不全になり、生命を脅かす事になります。この働きは、顆粒球同様の「自然免疫」の作用で、過剰な活性酸素を作ってしまう難点があります。 「獲得免疫」ではどんな働きをするのでしょうか。 マクロファージの大切な役割は、免疫細胞に情報を送る役割を担う化学物質・サイトカインを仲介にして、Tリンパ球(ヘルパーT細胞・キラーT細胞・NKT細胞)と情報を交換しあい、敵(抗原)を攻撃するきっかけを作るということです。マクロファージの細胞表面にはタンパク質で出来た感度のよいアンテナが取り付けられていて、抗原(バクテリア・ウィルス・癌細胞など)に接触するとサイトカインを放出します。このときのマクロファージは抗原提示細胞(APC)として働きます。 サイトカインしは、免疫に関わるものです。 リンパ球やマクロファージから分泌され、細胞間の調節に重要な働きを果たしているタンパク質で、微量ホルモンとも考えられます。 異物を噛み砕き、司令官に差し出す まず、総司令官の抗原提示細胞(ATP)・マクロファージ(Mφ)が抗原を食べ、そのタンパク質の一部ポリペプチド(癌抗原)をHLAクラスlのグローブの上にのせます。そして司令官であるヘルパーT細胞(CD4細胞)に差し出します。この作用を、抗原を提示するといい、マクロファージは抗原提示細胞(ATC)の任務を果たします。体内にある何億ものマクロファージがいっせいに抗原提示を行います。そのタンパク質小片は、10本以上のアミノ酸基からなっていますが、マクロファージ上にあるグローブのような構造の上に置かれています。そのグローブはHLAと呼ばれる分子です。すると、司令官は差し出された物質がバクテリアなのかウィルスなのか、癌細胞なのかあるいは別のものなのか、その種類をみて作戦を立て、攻撃命令を出します。このマクロファージが抗原を提示しヘルパーT細胞(CD4)がその抗原を認識するというステップは、全免疫システムの中で最も重要な重要なステップです。もしヘルパーT細胞(CD4)が抗原を認識せず活性化しなかった場合、殆どの免疫細胞が何の働きもしないことになります。生体内の免疫機能をコントロール、すなわちTh1なのかTh2なのかの方向づけをするのがヘルパーT細胞(CD4)なのです。 Th1優位になるかどうかは環境しだい CD4を背番号とするヘルパーT細胞(Th)にはTh1とTh2との二種類があることがわかってきました。幼若なヘルパーT細胞をナイーブT(Th0)といいますが、このTh0がTh1に分化するかTh2に分化するかは、周りの環境次第ということがわかってきたのです。 Th2iに分化するためにはIFNγ(インターフェロンガンマー)、IL(インターロイキン)12あるいはIL18がたくさん必要となります。一方Th2に分化するためには、IL4やTGFβ、IL10等の免疫抑制系のサイトカインが必要になります。 癌免疫では、細胞性免疫の流れであるTh1が優位にならなければなりません。液性免疫のTh2が優位になると細胞性免疫が働かなくなり、その結果増殖が始まることになります。人間にたとえると二十歳前の青少年が環境によってよくもなり悪くもなるのと似ています。 癌が進行して末期になるとTh2優位になります。大量の抗癌劑や放射線や麻藥、あるいはステロイドが投与されても液性免疫の戦場のTh2優位になります。そうなると益々癌がはびこって行きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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