我が子を中国の現地小学校に入れる心配
以前、我が子を中国の現地小学校に入れようと考えている旨ブログに書いたら、同じく日中ハーフのお子さんを持つ方が中国の現地小学校の実情について詳しく教えてくださいました。その方のお話から察すると、中国の学校はとにかく机の勉強がメインで、体育、音楽、美術、家庭科などは軒並み日本より大きく後れを取っているようです。音楽は「数字譜」なので五線譜は習わず、美術はお手本を写すだけ、家庭科は存在しないらしいです。高学年になったらこれらの教科は授業自体時間割に書いてあっても数学や英語に変わってしまうとか。そして、休み時間さえ宿題をさせられている子供達は運動不足が否めないのだそうです。身体を使って遊んでいないせいか身体が固く、すぐ怪我や骨折をするとか。この方がお子さんに水泳に習わせられた際、小学生の子達の中に身体が固くてバタ足ができない、クロールの腕が回らない子がいっぱいいて(!)びっくりしたそうです。日中ハーフのお子さんを現地校に通わせている方は、学校でろくに教えてくれない体育や音楽を補うために、週末にお子さんにサッカーや武術、ピアノ、プールなどの習い事をさせている人が多いらしいです。つばめも、中国の学校に通わせる場合、親としてそういう部分を補ってやりたい気持ちは持っていますが、週末にこれらを全部やるとなると親も大変ですし、子供もかわいそうです。。。ほんとは学校でやってくれたらいいんですけどね。しかし、毎日1時間もかけて日本人学校へ送り迎えするのも大変だし、教育熱心な親なら、子供のために、引っ越ししてでも日本人学校へ入れるのかもしれませんが、(実際、片道1時間かけて毎日送り迎えしている友人や、 日本人学校近くに引っ越しした友人もいます)私はそこまで教育熱心でもなく、楽だし近くでいいや、って感じです。それにもまして一番の理由は、中国で生まれ、今後もずっと中国で育つわが子を日本人として育てたいという考えを我が家はあまり持っていないことです。これは家庭の方針によるのだと思います。我が家の家庭状況は、日中国際カップルの中でもかなり中国寄りなほうだと思っており、子供の教育も、そういう現実を鑑みると基本中国人として育て、+αとして日本的要素を引き継ぐことができればなおよし、という考えです。日本らしさからかなりかけ離れている我が家の状況で日本人学校に入っても、逆に様々な困難が待ち受けている気がします。親がもう、日本人としての常識からどんどん離れて行っているという状況ですから。。。毎日の弁当も無理だし(苦笑)!・・・とはいえ、自分が受けたことのない教育環境の中に我が子を放り込むことに関しては、心配は尽きません。上記のような山ほどのマイナス情報を聞くにつけ、不安はどんどんつのります。日本人として育てるのは我が子の置かれた状況とマッチしない気がするし、でも中国人として育てるのも不安。。。母が日本人ということでいじめられないか、我が子は親と違う歴史教育を受けて、親と違った価値観を持つようになっていくんだろうか、とか。。。やっぱり自分は日本人なので、自分と同じように育ってほしいという気持ちも一応ありますからね!しかしまぁ、子供はそんな親の心配をよそに、結構たくましく育っていくものなのかもしれませんけど。いずれにしても、それぞれの親はそれぞれの状況の中で、わが子にできる精一杯のことを考えているのだし、どれが正解ということもないのでしょう。うちは子供の中国戸籍を捨てなければならないという点からも、日本人学校という選択肢は考えられず(北京の日本人学校は日本パスポートに中国滞在ビザがあることが必須のようで、 中国戸籍があると中国滞在ビザが出ないため、中国戸籍離脱が必要ですが、 うちの夫は子供の中国戸籍離脱を望んでいません)、現地校に入れることは確定なので、現地校でうまくやっていけるようにという方向で考えるとともに、子供にはできるだけスポーツや音楽などに触れる機会を与えたいと思います。