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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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July 15, 2008
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カテゴリ:時事
土曜にいったパーティーでの会話。会話の主は私(Y)と北朝鮮をウォッチしている、元国務省のアメリカ人(A)。

A:クリス・ヒルは公式にも非公式にも同じことを言ってる。俺はヒルに直接話をきいた。(多分本当だろう)北朝鮮と協議している時間の半分は核プログラムの話だが、残りの半分は日本の拉致問題をやってるんだ。(そうなんだ、ありがとう)いい加減に、日本は自分でこの問題を解決してくれといっている。俺も同意見だ。

日本は早く国益を考えて拉致問題を解決する方向で動くべきだ。北朝鮮にはっきりと拉致問題を解決しないとびた一文やらんといったらどうだ?

Y:そもそもね、日本が拉致問題を政治化させた理由は、それまで強硬的に北朝鮮に対応していたアメリカの政策とわざわざ歩調をあわせるためにやったこと。拉致問題は約30年前から存在してる話だ。なのに、アメリカが急に方向転換するから日本が一人で取り残されている。が、拉致問題で国民感情をあおってしまった今、日本としてはアメリカのように急には方向転換はできない。幸い、拉致問題をごり押しした安倍首相は去ったので、まだ福田首相ならもう少し柔軟性を見せるだろう。この間、北朝鮮が拉致問題を再調査するといったことを受けて経済制裁の一部を解除すると発表したように。

A:でも、日本の国益を考えたら、もっと早く動いた方がいい。

Y:だって、国益を考えるところがないんだもん。

A:役所があるだろう?外務省とか。

Y:外務省なんか一番できるわけないじゃん。

A:ふふふ、そうだな、外務省は一番無理だな。俺の昔の感触でもそうだな。

Y:本来ならそこら辺は官邸がやるべきなんだけどねえ。今政局が不安定すぎて無理だ。

A:でも、きっとシンクタンクとか、他の機関で国益を考えるところがあるはずだ。

Y:日本のシンクタンクは大概どっかの省庁の外郭団体だし、官僚が情報を全部握っているのに、独立系でできるとこなんかないよ。まともに機能してるところがあったら、とっくの昔に私がそこで働いてる。

A:それはその通りだ!(大笑いとともに、ものすごく納得してる)

おいおい、そんなところでそんなに納得すんなよ、といいたいところだが、本当の話なので、否定できない。しかも自分で言ってるし。むむむ。

けれど、これがワシントンにいる北朝鮮の専門家(みんな大体そう思ってます)の感覚なので、あえて紹介した。

まあ、けれど何も政府ばかりじゃない気はする。メディアがあおっているとしか思えない。例えば、NHKのサイトを見ると、
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/10206.html#more

アメリカの譲歩を非難する形になっている。交渉なんだから、譲歩する場面もあるんじゃないの?という視点はなぜでてこない?その代わり、これ以上核兵器を作るための原料を精製する施設を一部破壊までして、もう原料がないから今作ってる最中の物以外は作りません、という約束を取り付けたのは、大きな前進ではないか?その間、日本はただ単に手をこまねいてみていただけなのに。これのいったいどこが、アジアの政治大国だ。そういいたいのなら、頭もちったあ、使え。

「見返りを求める北朝鮮」当たり前じゃん。他にそれしか売れないんだもん。確かにマツタケはできるけど、マツタケばっかり作るわけにもいかないじゃん?後は、麻薬とか偽ドル札とかだし。だから、今ある核プログラムをみじん切りにして少しずつたけのこ生活するしかないじゃん。それに、アメリカはなんだかんだ言って難癖をつけるのは天下一品なんだから。どれだけアメリカを信用できるかって、考えてみたら?日本だって何度裏切られているかわかりゃしないでしょうに。日本はそれでもいきなりつぶれないけど、北朝鮮は本気でつぶれかねないんだから、そりゃ、真剣にアメリカの言うことを吟味するわよ。

けど、「北朝鮮に(拉致問題の)検証作業を急ぐ理由はありません」本当?北朝鮮にはカネも食料もありません。日本同様お米を作る国だから、夏場は非常にお米がなくて困っていることでしょう。さらに、今は食料の価格があがって、ただでさえ少ない外貨で去年よりも少ない食料しか換えないでしょう。むしろ、切羽詰ってます。

一方、日本には援助してあげられるだけのお米があります。お金もあります。今まで中国よりで対朝宥和政策を採っていた韓国が、日本よりになっているという追い風もあります。この間北朝鮮が韓国人の観光客を射殺したので、なおさらです。なので、ここに取引ができる下地はあります。このレバレッジをきかせられるかが、日本外交の手腕の見せ所であります。日本に北朝鮮が迫るというのなら、それを逆手にとって拉致問題を解決してもらおうじゃないの、くらいの態度ではいけないのでしょうか?

下世話に言えば、一人いくらか米何トンかで取引に応じようということが可能です。多分北朝鮮もそういってもらったほうがありがたいと思っているでしょう。

あと、プルトニウム生産量で北朝鮮申告量とアメリカの推定MAX量とを比較してる。これは、ちょっとフェアではない。

アメリカの推定は、30-60キロのはず。アメリカが不審に思っているのは、以前口頭で聞いている限りでは前30キロと言っていたのに、今回8キロ増えているというところのはず。

あえてアメリカの下限推定量を言わずに、決め付けたように北朝鮮を非難するのは、ちょっとどうよ?それに、こういうものの推定は、基本的に大目で計算している。38キロならいい線いってると評価してもいいじゃないか?それに、日本の推定量が出てこないことを叱咤すべきでは?

もう長くなっちゃったので、最後に一つだけ、結論部分。アメリカによる妥協に妥協を重ねた合意を追認するだけでいいのか?と書いてます。

他国に核兵器を手放せと、しかも北朝鮮にとり、虎の子の核兵器を手放せという以上、相応の見返りがあるのは当たり前。しかも、核兵器は現代においてはそれがあるだけで、他国からの侵略が抑止できるという、弱者の兵器とも言われています。

しかも、北朝鮮の立場からすると、朝鮮戦争は完全には終わっていない、停戦状態。別に宣戦布告(議会の承認が必要)しなくても、いつでも戦争を再開できる状態。そして、戦闘相手はいまや超大国とまで言われているアメリカである。

そしてこの国は、やたら好戦的。2001年に同じく悪の枢軸にくくられたイラクは進撃され、国内はめちゃめちゃ。次はイランで、北朝鮮同様核プログラムで難癖をつけられている。アメリカが攻めるぞ、といえば、本気で攻めてきかねない、心底怖い国だ。

そして、元親分のソ連は崩壊し、いまや唯一の頼みの綱の同盟国・中国といえば、世代交代が進み、戦友の記憶はすでになく、どこまで信用できるか不安である。

そういう状況の北朝鮮に、虎の子の核兵器を取り上げるのがどれほど至難の業か。それでも、まずは、核プログラムのINPUTの部分を部分的にはふさいだ。

そういう部分も本来は解説すべきではないのか?確かに、リビアのように、全面降伏する場合も皆無ではないが、むしろリビアの方が珍しいと思うべきではないのか?

妥協に次ぐ妥協かどうか、日本が思うように北朝鮮と交渉できるのならどうするか、頭を冷やして一度考えてみるがいい。





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Last updated  July 15, 2008 01:35:07 PM
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