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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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November 11, 2008
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カテゴリ:時事
先週末G20蔵相・中央銀行総裁会議が行われ、今週末G20サミット会議が行われる予定である。

G20は、従来のG7の富裕国にロシア、中国、インドなど開発途上国を足した会議である。これは、とりもなおさず、G7の世界的な地位低下を表している。

これをブレトンウッズ体制の崩壊と主張する人もいる。少なくても、ブレトンウッズ体制をG7による世界経済支配という意味で捉えるのなら、そのとおりである。確かに、G7が世界GDPの占める割合がどんどん低下していることは否めない。また、今回の経済危機を乗り切るには、G8では、(全くこの価値を否定しないにしても)十分な信頼感を与えられない。

もし、今回の経済危機が生まれなかったら、G20の誕生はもっと遅かったかもしれない。この地盤低下をG7は認めたくなかったろうから。例えば、ベトナム戦争後のニクソンショックや、85年のプラザ合意。そうした少し昔の頃には全く考えられなかったことだ。

あまり経済的なことを言われてもよくわからないので、もっと外交関係的な観点からみてみたい。

第二次世界大戦直後では、アメリカは他国を必要としなかった。アメリカが唯一ほぼ無傷な大国だったから。が、一国で覇権を維持するのは大変なので、冷戦体制を作り、封じ込め作戦にでた。こうすれば、少なくても、世界の約半分はソ連に責任を押し付けられたし、残りはアメリカが西ヨーロッパ勢と一緒に維持できるだろうとそろばんをはじいた。

そうしたら、驚くべきことに西ヨーロッパがヨーロッパ外へ出て行こうとしなくなっていった。16-20世紀のあれだけ積極的に世界を牛耳ろうとしたヨーロッパはどこへいった?というわけで、G7を作って無理やりアメリカ覇権にかかるコストを分かち合おうとした。

このG7、その参加者はすべてアメリカの同盟国である。そうして、このサークルの中ですべて意思決定できるとすれば、それは覇権コストを下げつつ、覇権国であるうまみを維持する仕組みである。ところがどっこい、西欧も日本もやる気なし。そらそうだ、移民だらけで社会を牛耳っている人々の割合が低くて支配層がどうでもいいと思っている他民族を大量に兵隊に送れるのはアメリカくらいだ。その他の国は同一民族がほとんどだ。しかも、みんな民主主義国なんだから、あまり兵隊を殺すと政治的にリスクが高い。

G7だけでは足りないのか?二極体制は軍事費が結構かかるしな、というわけで、ソ連を入れよう。どうやって?いったんソ連を破産させて、仲間に引き入れよう。で、ソ連崩壊。

そうして、ロシアを入れてG8。けど、ロシアもソ連崩壊で自信がなくなっちゃった。おいおい、勘弁してくれよ。

じゃ、G8をもっと拡大しよう。そうしてもっと多くの国に覇権コストを分かち合おう。

だが、G7までは確かに同盟国ばかりだったけど、G8、20にまで拡大すると、同盟国ではない国々を引き込むことになる。つまり、アメリカのいいなりになってくれる仲間内だけではなくなるということだ。

これをそれほどまでにアメリカが切羽詰っている?とみるか、でなかったら、途上国であるうちに仲間に入れて、大国になったらアメリカの覇権コストを負担するものだと、洗脳?教育?を施すため、とみるか。

両方かなあ?





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Last updated  November 11, 2008 03:46:11 PM
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