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カテゴリ:時事
DCに来てから、日本人からもアメリカ人からもよく聞かれます。
日本経済はどんだけ悪いの? まあ、日本のメディアばかり見ていると、アメリカよりもひどそうに見えるんでしょう。 気持ちは分かります。 が、アメリカに比べれば、まだましだろ!というのが正直なところです。 なぜって、そもそも、日本のメディアは枕詞のように「100年に一度の」経済危機をいいます。しかも、まだ輸出が落ちた、と騒ぐ前から。リーマンショックならば、日本はまだ勝ち組(少なくても、ババは引いていない)のはずだ。だって、日本はそれほどサブプライムを買っていなかったようだし、まともに買った中国なんかの方がよほどひどかった。(ので、新手の中国たたきか?と邪推したくらいです) 去年まで使っていた、金融危機のあたりまでね。 むしろ、派遣切りを散々報道して、いかにも景気が悪いことを強調してた。が、言わせてもらえば、働く意志があっても能力が低い(スキルを磨こうとしない人も含む)、ちゃらんぽらんにしか働かないような人は好景気・不景気にかかわらず常にいるわけで、そういう人たちがああいう目にあうのは、正直なるべくしてなったわけで、半分メディアがやらせでそういう人たちを厚生省の前、日比谷公園に集めてやったん違う?という印象しかもてなかった。(きっと、日本のメディアは麻生政権を嫌いなので、わざと強調していたんでしょ?) けれど、アメリカが買い控えてから、ようやく日本でも輸出が減った、というようになった。 でも、今でも騒いでいるのは、派遣社員の雇用だ。まだ、正社員ではない。(そのうちなるだろうけど) 対して、アメリカは正社員の雇用が危ないのだ。ここは、十分大きい違いだ。 さらに、アメリカの基幹産業と目されてきた、金融と自動車。(防衛産業については、イラク戦争で儲けられるだけ儲けたので、除外)どちらも、政府の資金注入の状態だ。 未だに、日本企業で政府から直接資金注入してもらったとこってないでしょ?いくらトヨタやソニーが赤字といったって。 もっといえば、アメリカでは雇用保護主義が声を上げ始めているけど、日本ではまだない。(もっとも、そもそもほとんど外国人を雇用していないが。けれど、ゼロでもない)ちょっと笑えるのは、ODAを出すアメリカの機関、USAIDがエイズ撲滅にコンドームを配っているのだが、今までアメリカ企業独占が規定されていたのが、今年に入ってなぜかその規定が消え、中国製のものを支給することになったそうだ。一個5ドル(アメリカ製)から2セント(中国製)と大きな差があるそうなんだが、何で今この瞬間にそういうことになったのか?意味不明。 そして、何と言ったって、日本の消費は海外から資金注入してもらわないと賄えない、なんてことは全然ない。アメリカは、すでに毎日20億ドルを純流入してくれないとやってけない。それを、ようやっと消費を抑えようということで、借金漬けの状態を少しでも改善しようとしているわけだ。 日本の消費が落ち込んだ、という点でも、確かにお財布の紐は固くなった。が、ほしい!と思うものは、やっぱり買う。食べられないものでも。健康にいいからといって、割高な有機野菜などを買う。孫のおもちゃも削りにくい。が、少なくても、日本の中ではお金は回っている。 だから、アメリカよりかは、悪くはないよ。 唯一違うのは、楽観主義がないってことかな。マケインがアメリカ経済はしっかりしているといったといっては非難していたオバマ自身が、景気刺激策を議会を通した後は、程度の差はあれ、楽観主義を国民に植え付ける役割を自分に課しているようだ。 年内には、よくなるさ、トーン。 麻生も補正予算を通したから、楽観主義トーンを打ち出しているけど、麻生の場合はみんなが白け、オバマの場合は反応がまちまち。(今年だけじゃ厳しいような気もするが、2年後には何とか回復してほしいけどね、って感じで) ここらへんは、国民の信頼の問題ってとこでしょうが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 12, 2009 02:39:36 PM
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