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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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May 26, 2009
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カテゴリ:時事
先日駐日、駐中アメリカ大使の人事がようやく決まった。

何でも、麻生が最初にオバマに招待されたり、ヒラリーも日本を最初に訪問したので、中国とバランスをとるというスタンスから、駐中大使が駐日大使よりも先に決まった。

さて、この人事から何が読めるか?

まずは、駐日大使。カリフォルニアの弁護士で日米関係に精通している、と報道されている。オバマにとっては、初期の頃からの支持者で、カリフォルニア最大の資金調達担当だったそうで、褒章人事である。しかし、大統領選に多大な貢献をしただけに、オバマとのパイプは期待できる。特に、次の大統領選にもオバマは立候補するだろうから。

ハーバード大学のケネディースクール学長のジョセフ・ナイが対抗馬として報じられて、最近でも「スマート・パワー」を日本でも出版するなどしていただけに、その名声が東海岸まで届いていないルース氏の任命に落胆の声が聞かれる。

けれど、案外落胆するに値しない、と思う。

だって、ブッシュJrの時のシーファー大使、アジアを知らない人、っていわれてましたから。アメリカ人の友達から、あんな奴で日本は怒らないの?なんて逆に心配されてたくらいですから。この元大使は、テキサスでブッシュが石油会社をやってたときのビジネスパートナーというのが唯一の売りで、全然アジアなんてかかわったことのない人で、日本の前にようやっとオーストラリア大使だった。

そのとき、日本は怒ったか?無反応だった、と思う。少なくても、不満という話はあまりワシントンにいる限り、聞かれなかった。

そして、それなりに人のいい人だったようだけど、(だからブッシュと気があったんだろうが)所詮シーファーがブッシュに直接電報を打って北朝鮮政策を見直せと警告を発しても、影響なし。ので、唯一の売りのブッシュとの親密さが使えなかった。

のに、今回騒ぐのは、オバマ不信が未だに続いているからではなかろうか?いい加減、卒業しようよ。現実を見ようよ。

確かに、日本の政局は不安定だし、これから民主党政権が誕生しても、すぐつぶれるかもしれないし、ごたごたはしばらく続くので、慎重さとデリカシーが相当求められるだろう。(多分、大使の着任は日本の総選挙後だろう)

いっとくが、補佐役になるズムワルト(現在大使代理)は、優秀だし、大使がウルトラすごい、というわけでなくても、そうそう失敗しないように出来ている。

さらに、シーファーよりもいいのではないか、と思うのは、オバマと付き合える人間ということ。それは、優秀であることを意味する。基本的に類友だから。

政局が不安定でデリカシーが最も求められる状態ならば、ただ単に人のいい奴では、勤まらない。優秀でないと、できない。

ただでさえ、アメリカ人にはなんじゃもんじゃの日本。それを理解したうえで、なおかつ、頭のいいオバマに分かる言語で日本を説明し、弁護せな、あかん。

また、カリフォルニアであるならば、日本人を含めアジア人を相当見知っているはず。さらに、カリフォルニアは、下院議長のペロシの選挙区でもあるし、選挙戦で活躍した人間であるならば、米議会もそうそう無視できない。

ので、ホワイトハウスだけでなく、議会にも多少なりとも影響力を持てる大使は、貴重だ。(シーファーは全然議会には影響なし。まあ、ブッシュ政権自体が議会を無視してたが)

もちろん、優秀なだけに、日本の政官界にはつきあいにくい人かもしれない。また、弁護士はその職業の性格上、相手側の主張をあまり受け付けたがらないかもしれない。が、モンデールの頃から資金集めをやっているくらいだから、それなりに政治的に動くことはできるだろうし、話が分からん、という人物ではないと、思う。

もちろん、初めての公職だから未知数ですが。

じゃ、ハンツマン駐中大使はどうか?

NSC(国家安全保障委員会)のデニス・ブレアの元同僚で、ユタ州の州知事をしてた。共和党員であり、次の次辺りの大統領選にでるかも、と言われていた共和党の中でもエースである。

ユタ州というところから察しられる通り、モルモン教徒で、若い頃には海外に布教活動に派遣される慣わし通り、台湾に行って、マンダリン(標準中国語)を学んだ。

この人事は、デニス・ブレアの紹介で決まったようなもので、オバマ自身の心情に訴えるものがあったわけではないらしい。

むしろ、共和党の人間を任命したので、Team of Rivals(敢えて自分の意見に反対する人を自分の周りにおいて最善の決定を導き出すことを目的とする。まあ、敵を味方にせよ、ということですな)人事の一環とか、ハンツマンの大統領候補の可能性を下げるとか、中国大使という職務以外の面が取りざたされてます。

そういう意味では、別にオバマの寝室に直接電話はできないだろう。

ので、オバマに自分ができるということを証明しないといけなくなるので、積極的に動くかもしれない。得意のマンダリンを使って。

年内にはオバマはアジア(日本、中国、インドネシアなど)旅行をすると言われているので、それが一つのくぎりになるかもしれないが。





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Last updated  May 26, 2009 03:38:25 PM
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