京都 六波羅密寺で踊り念仏を見学
京都駅の観光案内所で踊り念仏が見られるという情報をGETしていたので六波羅密寺へ。午後4時から空也踊躍念仏厳修が行われるという。六波羅密寺は空也上人により開かれた。空也上人は念仏を始めた人。鎌倉時代に念仏が弾圧を受けた時期があり、隠れて念仏を唱えなくてはならなかった。その為ここでの念仏は「南無阿弥陀仏」という外部に聞かれて分かる言葉は唱えず「モーダナンマイトー」というように外部に聞かれてもわかりにくく唱え、通常の勤行の中に組み込まれ、いつでも止めることができるようになっている。その動作・所作は空也上人の当時のままを守り続けている。お寺はたくさんの人だかり。踊り念仏が始まったが人が多くてあまり見えなかった。最初は普通に念仏を唱えていたが、途中から立ちあがって「モーダナンマイトー」と唱えながら体を上下に揺すりグルグル歩き廻っていた。外部の者の来訪を知らせる鐘の音が響き渡ると、念仏を唱えていたお坊さん達がそそくさとその場を立ち去った。しばらく経つとまた戻ってきて念仏を再開した。これがとても面白くて千年以上前から続けられているのかと思うとなんだか感動した。念仏が終わった後、木像を見学。教科書で見覚えのある「空也上人立像」を始めとした多くの重要文化財が安置されていた。