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ゆきよきの言語学・夏目漱石・日本史

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2016年06月02日
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カテゴリ:学び方・振り返り
(5)2016年4月5月の学びを概括する

 本稿は、2016年4月5月の学びを振り返ることで、像を文字化し、また文字を像化する訓練を通じて、論理能力を向上させるとともに、学んだ中身を深化させることを目的として、ここまで執筆してきたものである。

 ここで改めて4月5月の学びを概括しておくとすると、情熱をもって学問することの大切さを学んだ2か月であったといえると思う。そもそも、こうした情熱が少し欠けていたために、4月の振り返りが執筆できなかったわけであるし、言語学の創出に向っても、情熱がなければならないことが諸々の論稿を執筆する過程で分かってきたのであった。一般教養として学んでいる戦後日本、戦後世界のあり方に関する学びについても、日本の情勢、世界の情勢を単に事実として知るということでは不十分であって、それらの情勢を如何に感情として把握できるか、ここが大きく問われているのだということも分かってきた。『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』の文章を読んだ後では、今読んでいる『新・世界経済入門』(もちろんこの著作にも積極面はあるには違いないが)などの記述は、現実を“客観的に”捉えて分析してそれなりの多角的な視点に立って処方箋を示すものではあるが、何ともうすっぺらに思えてならないし、感情が全く伝わってこないように思えるのである。これが言語に現れる感情の分厚さの問題であると思うし、これがなければ本物の学問にはならないのだという気がしている。ヘーゲル『哲学史』についての学びでも、ヘーゲルの感情が理解できるまで突っ込んで学ばないと意味がないともいえるのではないか。学生がとった講義録を日本語に訳すという二重の媒介に規定されて、非常に読みにくいものになっているには違いないが、そこを踏まえつつも、その大本のヘーゲルの認識を捉えるべく、学んでいく必要がある。

 4月5月は他にも、他会員の論稿やレポートなどに全てコメントすることができた。今後はそのコメントの質を高めていくことを意識してやっていきたい。ドイツ語に関しては、また全く手つかずの状態であった。

 では、こうした学びを踏まえて、2016年6月の課題を以下に設定しておく。

 小論執筆の学びについては、6月9日第1項締め切りのブログ掲載用論稿をしっかりと書き上げることが最も大きな課題となる。テーマとしては、5月27日に広島で行われたオバマ米大統領の演説を取り上げようと思う。「オバマ米大統領の広島演説をどのように受け止めるべきか」と題して、この演説にどのような意志が反映しているのか、それを踏まえて、我々はこの演説をどのように受け止めるべきかに関して、積極面と消極面双方について考察し、日本や世界の将来に対する展望を述べたいと思う。

 言語学関連の学びに関しては、8月4日第1項締め切りのブログ掲載用論稿「文法家列伝:ソシュール編」執筆の準備として、これまで学んだものも含めていくつかのソシュール関連の著作などを読んでおきたい。具体的には、ジョナサン・カラー『ソシュール』、ロイ・ハリス/タルボット・J・テイラー『言語論のランドマーク――ソクラテスからソシュールまで』のソシュールの部分、2015年春季関西例会レジュメ「時枝誠記『国語学原論(上)』を読む」、三浦つとむ『認識と言語の理論』第2部第1章「認識から表現へ」第6節「価値論と内容論の共通点」、第2章「言語表現の二重性」第2節「記号における模写」、田中克彦『言語学とは何か』のソシュールの部分、丸山圭三郎『ソシュールを読む』などである。

 一般教養、弁証法、認識論の学びとしては、まず、スカイプ学習会用の課題として、本田克也他『看護のための「いのちの歴史」の物語』を読み進めていくこととしたので、初回の範囲である第3章までを読むこととする。また、吉本隆明『日本近代文学の名作』読書会に関わって、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』も読んでおく。他にも、西川潤『新・世界経済入門』、ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』も読んでおきたい。ドイツ語に関しても、少しでも復習を始めたい。


6月
◆第1週(1-4日)
 ・西川潤『新・世界経済入門』
 ・ブログ掲載用論稿「オバマ米大統領の広島演説をどのように受け止めるべきか」執筆
 ・振り返り執筆
 ・論点への見解執筆

◆第2週(5-11日)
 ・ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて(上)』
 ・ジョナサン・カラー『ソシュール』
 ・ブログ掲載用論稿「オバマ米大統領の広島演説をどのように受け止めるべきか」執筆

◆第3週(12-18日)
 ・ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて(下)』
 ・ロイ・ハリス/タルボット・J・テイラー『言語論のランドマーク――ソクラテスからソシュールまで』のソシュールの部分
 ・2015年春季関西例会レジュメ「時枝誠記『国語学原論(上)』を読む」
 ・ブログ掲載用論稿「オバマ米大統領の広島演説をどのように受け止めるべきか」修正
 ・例会の感想執筆

◆第4週(19-25日)
 ・三浦つとむ『認識と言語の理論』第2部第1章「認識から表現へ」第6節「価値論と内容論の共通点」、第2章「言語表現の二重性」第2節「記号における模写」
 ・田中克彦『言語学とは何か』のソシュールの部分
 ・本田克也他『看護のための「いのちの歴史」の物語』まえがき~第3章
 ・吉本隆明『日本近代文学の名作』宮沢賢治
 ・宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
 ・ブログ掲載用論稿「オバマ米大統領の広島演説をどのように受け止めるべきか」修正

◆第5週(26‐30日)
 ・丸山圭三郎『ソシュールを読む』
 ・ヘーゲル『哲学史』デカルト~マルブランシュ
 ・スカイプ学習会の振り返り
 ・例会への論点提出

◆随時
 ・他の会員の小論等へのコメント

◆毎日
 ・中日新聞、社説(毎日新聞)、日経産業新聞、京都弁証法認識論研究会ブログ
 ・『関口・初等ドイツ語講座』





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最終更新日  2016年06月02日 16時17分18秒
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ガラスの玉は、本物の真珠をきどるとき、はじめてニセモノとなる。

政治の分野であろうと学問の分野であろうと、革命的な仕事にたずさわる人たちは道のないところを進んでいく。時にはほこりだらけや泥だらけの野原を横切り、あるいは沼地や密林をとおりぬけていく。あやまった方向へ行きかけて仲間に注意されることもあれば、つまずいて倒れたために傷をこしらえることもあろう。これらは大なり小なり、誰もがさけられないことである。真の革命家はそれをすこしも恐れなかった。われわれも恐れてはならない。ほこりだらけになったり、靴をよごしたり、傷を受けたりすることをいやがる者は、道に志すのをやめるがよい。

孤独を恐れ孤独を拒否してはならない。名誉ある孤独、誇るべき孤独のなかでたたかうとき、そこに訪れてくる味方との間にこそ、もっとも深くもっともかたいむすびつきと協力が生まれるであろう。また、一時の孤独をもおそれず、孤独の苦しみに耐える力を与えてくれるものは、自分のとらえたものが深い真実でありこの真実が万人のために奉仕するという確信であり、さらにこの真実を受けとって自分の正しさを理解し自分の味方になってくれる人間がかならずあらわれるにちがいないという確信である。

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