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カテゴリ:ヨーロッパ
某スポーツの世界大会期間中、私は何度もメディカルセンターへ通っていた。
毎日通ううちに、そこに常駐してくれている日本人ドクターとも 顔見知りになっていった ある日、一人のドクターが私のもとにやってきて言った。 「あのさ、セルビア・モンテネグロってあなたの担当?」 「はい。私の地区です」 「かれらがさぁ・・・。ここのベッドを持って帰ってしまったんだよね」 「ベッドを?」 「止めたんだけど、分からない言葉で何か言われて、しかも大きな体でさ。 とても、抵抗できなかった・・」 「で、どこへ?」 「多分、ホテルまで」 なんて事・・・! ここは、周りになにもない河川敷。 公共の交通がまったくなく、ホテルとここへはバスで移動する以外に方法がない。 ってことは、彼らはベッドをバスに乗せて持って帰ったことになる 早速ホテルに戻って、ベッドの行方を探す。 そしたら・・・・。 チェコの人達がステイしているフロアーにも、見慣れたベッドが!! セルビア・モンテネグロの人達だけじゃなかったのだ。 もちろん、「それを元のメディカルセンターに返してね」って言って 「は~~い」なんていうわけが無く・・・・・ 結局「国には持って帰らないでね」と言う事で話し合いは終わりになった(笑) 彼らが言うには、 「誰も使ってなかったんだから、僕達が借りて何がいけないんだ?」 という事らしい。 2週間後、約束どおりベッドは全部戻ってきました。 運ばれてきたベッドを見て、目がまんまるになってるバスの運転手さんを 目撃しました(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.05 10:13:57
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